くらし情報『シェイクスピアを追求し続ける2人が、新しい「リア王」に挑む。演出:木村龍之介×主演:串田和美のスペシャル対談到着。』

2022年2月28日 14:00

シェイクスピアを追求し続ける2人が、新しい「リア王」に挑む。演出:木村龍之介×主演:串田和美のスペシャル対談到着。

――今回、『リア王』を選ばれたのは…。

串田「僕から提案したんだっけ?(笑)」

木村「僕が選ぶとしても、やっぱり『リア王』ですね。年齢的に串田さんにぴったりということもありますし、稽古をしながら“今やるべき作品”だな、とますます感じます。世代間で価値観が対立したり、閉塞感があったり、王様の発言に対して取り巻きや家族が物申すようなところにも“今”を感じますね。“良い時代は過ぎ去った。”といった台詞も今っぽいし、(当時流行した)ペストとコロナの流行という相似性、あらすじ、全て含めて、総合的に立ち上る雰囲気として、“今の物語”ととらえてもおかしくないと感じます。
僕はいつも、もしシェイクスピアの脳が現代まで保管されていたら、今の風景を見てどう書くだろうと思いながら演出に取り組んでいます。『リア王』はイギリスが“ブリテン”と呼ばれていた時代の話だけど、シェイクスピア自身はこの時代についてあまり詳しくなかったらしく、ある種のファンタジーとして書かれています。
僕は今回、この物語を“崩壊しつつある世界の王の物語”として描いていきたいと思っています」

串田「一般的に、“主人公”って正しいものを提示していそうだな、と思うでしょう? でもこのリア王は間違ったこともいっぱいしているし、悪役に思われている娘たちの言い分のほうが、現代人には当然に聞こえるかもしれません。

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