のタウリン摂取量の年次推移を初めて推定しました。
【研究成果】
タウリンはビタミンやたんぱく質などのように、食品中の含量の公的な資料がありません。よって日本人のタウリン摂取量の報告は少なく、その年次推移の報告はほとんどないのが現状でした。
今回、食品からのタウリン摂取量を独自に推定した結果、300mg以上/日の摂取者は減少し、約9割の中高年者は、目安となる300mg/日よりも摂取量が少ないことが分かりました(図1)。
図1中高年者の食事からのタウリン摂取量
また、食事からのタウリン摂取量を比較した結果、8年間で約2割減っていることが分かりました。平均摂取量も200mg未満/日(2010-2012年時点)まで減少していました(図2)。
図2食事からのタウリン平均摂取量(推定値)の年次推移
この解析では、食事からのタウリン摂取のうち、7割以上が魚介類から摂られていました。その割合は8年間で減少しており、タウリン含量の少ない肉類からの摂取が増加していました(図3)。
図3食事からのタウリン摂取内訳
近年は、魚介類消費量の減少(図4)により、タウリン摂取量もさらに減少していると考えられます。