『和音の正体 ～和音の成り立ち、仕組み、進化の歴史～』　 2月24日発売！

と「和声」の違い
音楽の文法を理解する
「基本文型」のカデンツを知る
和音の性格は3つだけ
お辞儀の和音とカデンツ
代理和音の使い方を知る
第3章時代とともに変化する和音
西洋音楽の作曲家の分類
バロック時代の作曲家と和音
数字付き低音（通奏低音）の登場
数字付き低音の「数字」の読み解き方
現在とは異なる音楽家の在り方
古典派の作曲家と和音
ロマン派の作曲家と和音
近代・現代の作曲家と和音
和音や調性の崩壊から無調へ
ロマン派からの脱却と12音技法の登場
音の塊「トーン・クラスター」の登場
第4章 作曲家による和音の好み
スクリャービンの「神秘和音」
巨大な手の持ち主ラフマニノフの和音
定型を避けた「ナポリの和音」
安心感を与える「ドリアの和音」
希望をもたせる「ピカルディの3度」
短調から長調で暗から明へ
人々を魅了する「悪魔の音程」
和音の革命児「トリスタン和音」
永遠のライバル、ヴェルディvs. ワーグナー
第5章 国ごとの和音の進化
邦楽には和音がない？
邦楽の五音音階とヨナ抜き音階
邦楽は西洋音楽とはまったく異なるもの
世界の音楽は国民性と関連する？
オペラ文化で理解するイタリアの和音
ドイツ三大Bとともに歩んだドイツの和音
絵画や文学で読み解くフランスの和音
地味だけど気品のあるイギリスの和音
ジャズとともに発展したアメリカの和音
重く厚みのあるロシアの和音
言語が音楽に与える影響
国別の和音の特徴
第6章 さまざまな和音
基本の三和音：長、短、増、減
三和音の使用例
曲によって変わる三和音のイメージ
4つの音を重ねた四和音：長、短、属、減
四和音の使用例
5つの音を重ねた五和音
付加6の和音
付加4・6の和音
増六の和音
第7章 音楽に広がりを与える和音
調和の協和音と不調和の不協和音
アメリカ生まれのコード・ネーム
流れるような響きを生み出す分散和音
“ちょっとだけ”借りて豊かにする借用和音
物静かな準固有和音
第8章 音楽の基礎知識
西洋音楽の出発点
音の三要素
重要なのはメロディと低音
音階とは何か
音律とは何か
第9章 和音のはじまりと進化の歴史
和音のはじまり：ピタゴラスの発見
倍音と和音の関係
クラシックの原点は単旋律の音楽
和音の進化①：オルガヌムからポリフォニーへ
典型的なポリフォニー音楽のカノン
和音の進化②：ポリフォニーからホモフォニーへ
言葉の語源を知る
対位法と和声学
和音の広がり：無意識の中の効果

【著者プロフィール】

舟橋三十子（ふなはし・みとこ）