演出・生田大和(宝塚歌劇団)×主演・小瀧望 ミュージカル『DEATH TAKES A HOLIDAY』開幕!
日本では2023年に宝塚版が上演され、大きな話題を呼んだ。
今回の上演では「WEST.」のメンバーとして活躍するのみならず、2021年には舞台『エレファント・マン』での演技が評価され、第28回読売演劇大賞の杉村春子賞を受賞した小瀧を主演に迎えて、ファンタジックな物語を綴る。
一人孤独に、死せる魂を導き続けることに疲れた死神(小瀧)がランベルティ公爵一家で二日間の休暇を過ごすという本作。耳馴染みがよく、美しい旋律が心地よい楽曲が全編にわたって続き、ファンタジックでミステリアスな空気が漂っていた。随所で展開するダンスナンバーはいずれも華やか。特に小瀧が演じるサーキ王子が踊るタップダンスのナンバーは見ものだ。パリの幻を見ながら踊るこのナンバーは、ステージ全体を使った華麗なダンスに心が躍る。また、豪華な衣裳も目を惹く。
死神が(サーキとして)公爵一家との関わりの中で「生きる意味」や「命」を見つけていくと書くと、重厚なストーリーを想像されるかもしれないが、しっかりとそのテーマを根底に持ちながらも、ロマンスと笑いに溢れた極上のエンターテインメントに仕上がっていた。ゲネプロ後に行われた取材会で、小瀧は「過去いちでいっぱいいっぱい」