国内外で活躍する観世流能楽師3名が主催 『第7回花乃公案』開催決定 カンフェティでチケット発売
:シテ:浅見慈一
●狂言「文荷」シテ:野村万蔵
【能演目あらすじ】
●能「采女 美奈保之伝」(うねめ みなほのでん)
奈良へと向かう途上の旅僧たちが春日明神を詣でると、ひとりの里女(前シテ)に出会う。女は社の謂れを語り、やがて一行を猿沢の池に案内する。ここはその昔、天皇の寵愛が薄れたことを悲観した采女の女が身投げしたところだと教え、自分こそがその采女の霊であることを明かして池の底に消えていく。
里人から入水の様子を聞き、弔いをする旅僧の前に采女の霊(後シテ)が昔の姿で現れる。采女は往時の有様を語りつつ舞を舞い、天下泰平の御代を祝福し、再び猿沢の池の中に消えていくのであった。小書(特殊演出)「美奈保之伝」では、常の演出を一部省略。後段、序之舞では橋掛にて池を覗き込む型などが入り、自害した采女の女の悲哀に焦点が絞られる。
●能「善界」(ぜがい)
唐土の天狗善界坊は日本の仏法を妨害し、勢力を拡大することを画策して渡来。
山伏姿に身をやつした善界坊(前シテ)が愛宕山の太郎坊のもとを訪ねると比叡山を攻略することを勧められ、やがて連れ立って出立する。
一方、都では変事に見舞われ、勅命を受けた比叡山の僧正たちが車で宮中へと急いでいた。