2023年3月30日 11:00
頭皮を柔らかくする可能性を“ルイボス”に発見 ~ 頭皮柔軟成分として特許を取得 ~
その結果、ルイボスが過剰なコラーゲン産生を抑制すること、すなわち、塗布等によって頭皮の硬化を防ぐ可能性があることを見出しました。(図1)
図1ルイボスのコラーゲン産生阻害作用
ルイボス
※1 生理活性物質。毛髪を作り出す司令塔である毛乳頭細胞から分泌される脱毛因子であること、活性型男性ホルモンによる刺激で産生が増加することなどが知られており、薄毛と非常に関連が強いとされています。
頭皮におけるコラーゲン過剰蓄積は、脱毛症患者の脱毛部位で見られる現象です。一般的に、髪の毛は毛穴から外方向に伸長することで豊かな毛髪を形成しますが、そのためには毛根部分下方向への成長(ダウングロース)により、髪の毛1本1本が頭皮にしっかり根付くことが重要になります。
しかしながら、頭皮内部において毛の組織の下部がコラーゲンの過剰産生により線維化して硬くなると、ダウングロースの物理的な妨害壁となり、薄毛へとつながる可能性があります。そのため、毛の組織を含む頭皮を柔らかくすることが豊かな髪を維持するのに重要な要素の一つとして考えられます。
【イメージ図】コラーゲンの過剰産生によるダウングロースの物理的な妨害
当社は本研究を発毛や育毛などの製品へ応用すべく製品開発を進めてまいります。