日本を代表する巨匠 秋山和慶指揮の『マタイ受難曲』 創立60周年を迎えた東京アカデミー合唱団との深い絆で贈る渾身のバッハ
秋山の作品に対する真摯なアプローチと、合唱団との長年にわたる深い絆が生み出す音楽は、きっと聴き手の心に染み入る特別なものとなるに違いない。
ソリスト陣には、福音史家(テノール)の櫻田亮をはじめ、豪華実力派を迎え、オーケストラには東京シティフィルのサポートを得て、満を持してこの度の演奏に臨む。
秋山は83歳という年齢を感じさせずに、変わらず活発な演奏活動を展開しているが、実はバロックの作品や合唱付き作品を取り上げた公演は近年それほど多くないので、秋山の指揮でそうしたレパートリーを聞ける貴重な機会でもある。秋山ファンや『マタイ』ファンにとって、この公演は聞き逃せない。
何せ、今回を逃すと東京アカデミー合唱団で次に『マタイ』を演奏するのは10年後なのだから。
プロフィール
<指揮:秋山和慶>
齋藤秀雄のもとで指揮法を修め、1964年に東京交響楽団を指揮してデビューののち、同団の音楽監督・常任指揮者を40年間にわたり務める。その間アメリカ響音楽監督、バンクーバー響音楽監督(現在桂冠指揮者)、シラキュース響音楽監督、大フィル首席指揮者、札響首席指揮者、広響首席指揮者、九響首席指揮者などを歴任。