その為オゾンで細胞膜を分解して(可溶化)、再度処理槽に返送して微生物に処理させる方法が研究され、一部導入されているが、導入が広がらない大きな理由はコストと安全性(廃オゾン対策が必要)のためである。
その点、活性酸素の分解能力は酸化電位でオゾンの1.4倍だが、実際の分解試験では3倍くらいある。また安全性では、オゾンが中和に2時間必要なのに対して、活性酸素(OHラジカル)は百万分の1秒で消滅するので、非常に安全と言える。さらにコストはオゾンの1/3以下と、経済性も非常に優位である。
■濃縮汚泥の活性酸素分解試験
今回、汚泥を脱水する前の濃縮した汚泥水で試験した。
汚泥水投入
スタート前
6時間後
6時間後の状態
活性酸素水処理装置「W-Gaia」では、活性酸素の水中投入はウルトラファインバブルで行っているが、テーブルテストでは利用できないので、散気管で拡散させ、撹拌装置で水をうごかすことで接触効率を上げた。
24時間後
24時間後の状態
■活性酸素水処理の実際
当社は今春に活性酸素で排水を処理する装置「W-Gaia(ガイア)」を発売した。
「W-Gaia」は活性酸素生成装置で、処理水中のウルトラファインバブル(UFB)