くらし情報『下水濃縮汚泥を活性酸素で完全分解』

2023年9月15日 02:00

下水濃縮汚泥を活性酸素で完全分解

WEF技術開発、活性酸素水処理技術で排水処理中に発生する汚泥の処理試験を実施し、完全分解することを確認した。今後の排水処理に大きなインパクトを与えると思われる。

空気中の酸素から活性酸素を発生させる世界随一の技術を持つWEF技術開発株式会社(所在地:滋賀県大津市、代表取締役:青山 章)は、9月初めから行っていた余剰汚泥処理試験で、脱水機にかける前の濃縮汚泥に活性酸素を投入することで、水中汚泥細胞壁が分解し、最終的に完全分解することを確認した。
余剰汚泥は、脱水後、埋め立て処分や焼却処理、乾燥やコンポスト処理して肥料化するなどが一般的だが、処分費用が高騰しているため、その低減が求められている。

■下水・排水処理場の汚泥問題
現在、生活下水や工場排水の生物処理として、活性汚泥法が広く用いられているが、汚水を浄化する過程で、廃棄物となる余剰汚泥が発生する。廃棄物系バイオマスの中でも汚泥の発生量は多いことが知られており、処理コストがかさむだけでなく、汚泥処理に伴うCO2排出による地球環境の悪化も懸念されている。

下水濃縮汚泥を活性酸素で完全分解

日本の下水汚泥処理の現状

下水濃縮汚泥を活性酸素で完全分解

脱水下水汚泥

ここ数年、様々な汚泥減量化技術や汚泥発生抑制技術が研究・開発されてきたが、効果的な技術がまだ開発されていない理由は、余剰汚泥は菌体そのもので、細胞の周りに強固な細胞壁をもっていて、これが酸、アルカリ、高温、高圧でも分解が難しいからで、ただオゾンでは分解効果が見られる。

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