2022年10月4日 12:00
中津留章仁新作書き下ろし ナカツルブールバールトウキョウ 主演に北原里英を迎え、舞台『Vanity』上演決定 カンフェティでチケット発売
けれど、29歳という年齢になり、今では呼ばれる回数も減ってしまった。唯の会社は、長年売れゆきに苦しんでいたが、新たに立ち上げたファストファッションの売り上げで何とか持ち直した。しかしながら、大量生産するファストファッションには、売れ残り、つまり余剰在庫がつきものである。唯の仕事は、その膨大な量の余剰在庫を整理する仕事だった……。この、余剰在庫の行き先は、果たして……。
【ナカツルブールバールトウキョウ】
俳優の田邉淳一と村上隆文の2人が劇作家の中津留章仁と組み出来上がったプロデュース団体。
毎回、中津留章仁が新しく書きおろす喜劇。
矛盾と欺瞞が入り混ざった現代日本を舞台に機微や風刺を折り混ぜ、時事性に裏付けされた現代人の姿を露骨に舞台へ投影させ、自嘲的に笑わせ、考えさせるブールヴァール劇(大人の喜劇)。
プロフィール
作/演出 中津留章仁
初期はコメディタッチで毒のある作品を中心に上演。
2003年に上演された第7回公演「TRASHMASTAURANT」がCXの深夜番組「演技者」にてドラマ化。第8回公演以降は、ストレートプレイの枠組みの中で、より独創的で革新性あふれる舞台表現を求めて作風を一新する。