正義の反対は、正義! 童話にかくされたストーリーを親子で読み解き、考える力を育てる児童書が発売!
が重視され、受験でも解答までのプロセスが求められるようになってきています。
ここ数年で、物事を一方向から「こうだ!」と決めつけないことを意識した番組づくりを心がけ、また、自身も子育てを通じて、「物事をいろんな角度から考える力」の大切さを理解していた石原さんは、この考え方を、より多くの子どもたちに伝えたいと考え、本書を執筆しました。
童話にかくされたストーリーを読み解く!
この本では、童話探偵ブルースと、秘書のシナモンが、世界の名作童話を「ちょっとちがう視点」から読み解いていきます。
童話は、子どもにとって最高の教科書です。
そこには、必ず、正しい教訓が含まれています。
「ウソをついてはいけない」
「人に迷惑をかけてはいけない」
「そんなことをしたら、あとでひどいめに合う」
わかりやすい悪者が登場し、必ず最後にはこらしめられます。たとえば『三匹の子ブタ』は、悪者のオオカミを見事に退治して、めでたしめでたしで終わります。
しかし、子ブタを襲ったオオカミだって、生きなくてはなりません。
ひょっとしたら、お腹を空かせた子どもが待っているのかもしれない。
オオカミなりの立場や事情があるはずで、子ブタ側からの視点だけで、悪と決めつけていいのだろうか?
こんな風に、誰もが知っている童話を別の角度から見てみると、まったくちがうストーリーが見えてきます。