【先の見えない時代「しんどい中間管理職」から「最強のミドル」になるために】 岡野隆宏 著『管理職の手帳 BASIC100 部下に慕われ、上司に頼られる仕事のヒント』2024年10月8日刊行
経営者も管理職も意思決定者ですが、両者の役割は異なります。
大きく言えば経営者の決定するのは何をするかで、管理職の決めることはどうするかです。管理職の決めることは、経営者の決定したことをどうやって実現するか、そのやり方を決めることにあります。戦略と戦術といってもよいでしょう。
経営者は戦略決定が役割であり、管理職は戦術の決定者ということになります。そして
戦術は戦略に従う、戦術の誤りは戦略で補うと言われるとおり、戦術は戦略に基づいて決まりますし、戦術は成功するまで変更が可能です。
戦略は会社のビジョン実現のために何をするかですから、管理職の示すべきビジョンとは戦略を実行するやり方ということになります。やり方とそのプロセス、それにその結果どうなるのかを示すのが管理職のビジョンです。
【組織の相乗効果を高める役割】 他部門との連携で強い組織を作る
管理職は他部門・他部署との連携を強化し相乗効果を出す、生産性を上げることも役割です。
部門間の相互理解を図るために、たとえば可能な範囲でお互いのデスクや現場に足を運んでみるのはどうでしょうか。他部門の業務プロセスをリアルに観察し、実際の状況や課題を直接確認することで理解が深まり、問題解決や業務改善のためのヒントが見つかりやすくなります。