2022年12月20日 10:00
南青山の新劇場“BAROOM”で味わう非日常空間 音楽朗読劇『星の王子さま Le Petit Prince ~きみとぼく~』上演決定 カンフェティでチケット発売
豪華キャストが日替わりでお届けする2人芝居は、8日間16公演を予定しており、全日程必見です。
演出:小見山 佳典コメント
「星の王子さま」の事はよくご存じですよね。もしかしたら、読んだ事のない方も大体のお話は知っているのではないでしょうか。
僕には、読んだつもり知ってるつもりの物語が沢山あります。「星の王子さま」もその一つでした。僕の世代は、ウワバミが象を呑み込む「星の王子さま」を教科書で習ったのです。だから読んだつもりになっていました。それ以降も「星の王子さま」を読んだ記憶はあるのですが、教科書で習った以上の事を知ろうとはしませんでした。
ずっと後になって読み返し、生きる事についてこんなに真摯に向き合って書かれた物語だったのかと驚き、なんでもっとしっかりと読まなかったんだろうと悔やみました。王子さまが気づいたのは、「この世に一輪しかないと思っていた花が、実はありふれた花に過ぎない薔薇だった」という事でした。でも、王子さまはありふれたその花に、愛した責任があると言います。僕も気づきます。「僕もありふれた人間の一人にすぎない」と。そのありふれた人間だって誰かを愛し、愛した事に責任があるのだと。