くらし情報『ベストセラー『ん』の著者が「句読点」の謎を解く 山口謠司著『てんまる』 発売』

ベストセラー『ん』の著者が「句読点」の謎を解く 山口謠司著『てんまる』 発売

かつては使われていなかった「、」と「。」の歴史を解説

株式会社PHP研究所(京都市南区・代表取締役社長 瀬津要)は、2022年4月16日に『てんまる』(山口謠司/960円税別)を発売しました。日本独自の句読点「、」「。」(以下「てんまる」)が、なぜ、どういった経緯で使われるようになったのか、その歴史とミステリーに、大東文化大学教授の山口謠司氏が迫ります。

目次

・かつては使われていなかった「、」と「。」の歴史を解説
・言葉の歴史を解き明かすベストセラー著者の新作
・かつて文章は「リズムで読むもの」だった
・歴史、文学、マンガなど、様々な視点から解説
・『てんまる』について


ベストセラー『ん』の著者が「句読点」の謎を解く 山口謠司著『てんまる』 発売


言葉の歴史を解き明かすベストセラー著者の新作

2010年に発売された『ん―日本語最後の謎に挑む―』(新潮社)は、かつては日本に存在しなかった「ん」について、「誰が創り出したのか」「なぜ五十音図の最後に取り入れられたのか」といった視点から深堀り解説し、今なお増刷が続くベストセラーとなりました。そんな『ん』の著者・山口氏が今回新たに題材に選んだのが、同じくかつては使われていなかった日本の句読点、「てんまる」です。

かつて文章は「リズムで読むもの」だった

「ここではきものをぬいでください」

こう書かれた文章があったら「履物」か「着物」か迷うように、日本語は読点がないと意味が伝わりにくい場合があります。しかし、実は句読点が明確に使われるようになったのは明治初期からで、それ以前の日本では、句読点はあってもなくても問題のない存在でした。

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