韓国で2年連続年間ベストセラー!10万部を突破した話題の短篇集が日本上陸。新鋭No.1ホラー作家がいざなう、韓国発「世にも奇妙な物語」
残酷なシーンほど感じられるのは、不思議なことに優しさと温もりです。わたしたちが受ける苦痛は当たり前ではない。わたしたちはもっと怒ってもいいのです。
韓国発「世にも奇妙な物語」ともいえる読後感は、この作品でしか味わえません。
発売前に先読みした書店員さんからも、激賞の声が届いています。
◆一途に物語を追う不器用な愛情が凝縮された一冊
日本の読者のみなさま、初めまして。『カクテル、ラブ、ゾンビ』の著者チョ・イェウンです。この場を借りてご挨拶できてとても嬉しいです。
学生時代、数学の宿題をするのが嫌でネットサーフィンをしていたとき、『ロング・ラブレター~漂流教室~』という日本のドラマを知りました。西洋が背景になった作品以外で、おそらく初めて観たSFファンタジーものだったはずです。仮想の世界を背景にしながら現実の問題を語る、立体的かつ魅力的なキャラクターに出会えたありがたい作品でもあります。それ以来、世界中のさまざまなコンテンツを吸収しながら育ちましたが、あれほど熱を上げた作品はいくつもありません。
日本の作家では、宮部みゆきさんと恩田陸さんの作品を愛読していました。少し前までは村田沙耶香さんの小説と前川知大さんの戯曲にはまっていましたし、伊藤潤二さん、岡崎京子さん、藤本タツキさんの漫画も大好きです(ほかにもたくさんありますが、全部挙げるのはちょっと大変ですね)。