本邦初の国際的オペラ歌手 三浦環生誕140年記念コンサート開催決定 三浦環・訳によるシューベルト《冬の旅》全24曲が蘇る
オペラ歌手らしい劇的な表現と、和語を多用した現代の耳にも分かりやすい訳詞は、当時の演奏実践を伝える貴重な史料であるだけでなく、日本ならではの《冬の旅》の演奏の形として、今なお新鮮な魅力を放つものです。
本公演は、残された録音とプログラムに基づき三浦の歌った《冬の旅》の演奏を再現すると共に、今を生きる我々が三浦との対話を通して新たな《冬の旅》を創造する試みです。演奏に、オペラ・歌曲共に定評のあるソプラノ歌手、小林沙羅と、多くの歌手から満幅の信頼を集める伴奏の名手、河野紘子。曲間には脚本家の大石みちこ書き下ろしの台本による、環の夫・政太郎の語り(吉田孝)が加わり、三浦環の人生を辿る旅としてシューベルト《冬の旅》の世界を再構成します。
プッチーニのオペラ《蝶々夫⼈》で名声を得た三浦環が、終戦直後、死の直前に⾃らの訳詞で歌ったシューベルトの《冬の旅》―生誕140年を記念し、彼⼥がかつて日本初のオペラ公演《オルフェオ》でデビューを果たした旧東京⾳楽学校奏楽堂の舞台で、三浦環最後の芸術と人生を振り返ります。
公演概要
『三浦環のシューベルト《冬の旅》』
公演日時:2024年11月29日 (金)