『news オードリー』が提示する“新たな報道番組” 2時間半以上の収録を密着取材
どんなやり取りが行われたのか、そこで若林がどんな思いを抱いたのか。スタジオでは春日と向かい合いながら、じっくりと胸の内を打ち明けた。「テレビのひとつの役割だと思った」という言葉も飛び出すなど充実した取材になったが、自身が赴いた場所ゆえ、そこで感じたことをありのままに伝えるべきなのかという悩みものぞかせつつ、自分なりの答えを出してトークを続けていった。
一方の春日が訪れたのは、野生の熊の被害を受けている秋田県の某所。住宅地の数10メートル先まで熊が出てくるほど日常生活に迫っている住民の危機を守るため、熊と戦う猟友会の活動に密着した。
何気ない田舎の風景、しかしすぐそこにある熊の恐怖。ロケ当初は「トゥース!」といつも通りの春日だったが、「大きな爪で顔を引っかかれて…」「両腕を掴まれて…」と実際の被害を聞き、熊を捕らえるための大きな罠を自分の目で確かめるごとに、徐々に深刻さを理解していく。そして、なぜこのニュースの“詳細”が明かされないのか、その理由を語る顔はまさにジャーナリストそのものであった。
番組を手がけた安島隆氏が、自身のXで「収録では、事前取材で見て感じた事を、オードリー2人だけで2時間半以上喋り倒してた!」