杉咲花、神木隆之介と“7度目の共演”「側で力になれるよう、よい作品になるよう励みたい」
――朝子の役柄の魅力を教えてください。
誰かの言いなりではなくて、自分の本心にちゃんと耳を澄ませようとする朝子という人物がとても好きです。朝子が食堂の娘として送る日々は“自由”からはかけ離れているかもしれません。ですが、どんなに忙しい生活の中でも、大地に花が咲くことや物体に光が反射している状態の美しさに、思わず立ち止まって心をときめかせてしまうような、豊かで愛らしい人物です。
――神木さんの本作での印象はいかがですか?
神木さんとは7度目の共演になりますが、すでにこの物語が新たな関係性としての景色や手触りをギフトしてくれているような気持ちです。本作でなら、まだ手を伸ばしたことのない領域に忍び込めるのではないかという予感を抱きながら…。側で力になれるよう、よい作品になるよう励みたいと思います。
――撮影現場はどのような雰囲気ですか?
新井順子プロデューサーや塚原あゆ子監督、撮影の関毅さんはじめ、とても久しぶりの再会になるスタッフの方がたくさんいらっしゃって。
地道に仕事を続けていたら、こんなにうれしい時間がやってくるのですね。大変な撮影を軽やかに超えていく、まるで端島のように活気のある現場で。