くらし情報『なぜ平成? 朝ドラ『おむすび』の狙いを聞く 制作統括・宇佐川隆史氏「よく失われた30年と言われていますが…」』

なぜ平成? 朝ドラ『おむすび』の狙いを聞く 制作統括・宇佐川隆史氏「よく失われた30年と言われていますが…」

根本ノンジさんの中に“ある手触り”があったんですよね。今作に向けての話し合いが始まったのが令和4年頃で“平成の総括”が始まっていた頃。よく経済の専門家の方に『失われた30年』『平成はいろいろあって大変だったよね』と言われていますが、でも私達の見解としては、そうはいっても何とか生きてきたし、なんなら楽しかったよね、頑張ってきたよね』という感じで盛り上がったんです。

そう考えた時に、現在というものに過去が繋がっているのであれば、平成の力強さを描くことで、少し楽観的になるかもしれませんが『だから今も大丈夫だよ、今を頑張っていこうよ、楽しんでいこうよ』というふうにストレートにメッセージをお届けできるんじゃないかと。そう思って平成という時代に決めたという感じです。

物語がスタートするのは、のちに“ゆとり世代”と言われる時代の2004年なんです。平成のボリュームゾーンは90年代とかで、私も青春時代は90年代でした。ではそこ描けばいいんじゃないか、楽しい部分を描けばいいんじゃないかという意見もあるんですけど、そうじゃなくどういう時代だったんだろうと考えたときに、ある意味で特別な時代に設定せず、平成のど真ん中の2004年から始めました。

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