笑福亭鶴光『オールナイトニッポン』抜てきの“裏話”　まさかの勘違いも【独占インタビューVol.1】

もし成功してなかったら、僕のことを一生恨み倒していたやろうな（笑）。

そんなこんなで『オールナイトニッポン』が始まることになったんですが、初回はハガキが10枚から20枚くらいしか来なかった。それはそうやな、大阪では『ヤングタウン』をやっていて人気やったけど、東京の人は知らんから。そのハガキを読んでいたら、なんかみんなが「あのねのねが帰ってくるまでの3ヶ月、頑張ってね」みたいなメッセージを書いているわけよ。

そして僕はその時、自分があのねのねの代役で3ヶ月間しかやらないということをまだ知らされてなかった。だから、なんやろうって思ってディレクターに聞いたら「えっ、聞いてないの？あなたは3ヶ月のためにやって、あのねのねが帰ってきたら終わりですよ」。「僕が頑張って、人気出てきても？」と確認しても「これは契約として決まっていて、3ヶ月しか出ないんです」と言われて、もうこうなったら居直るしかないわな（笑）。「大阪から来てこんな無茶しよったヤツがおる」と記憶に残ってもらおうと、下ネタとかバンバンやりだしたのが功を奏したんですよ。（Vol.2に続く）

【笑福亭鶴光】
高校卒業後、1967年に6代目笑福亭松鶴に入門。