三菱商事と吉本興業が業務提携契約 “笑い×健康”で新事業へ DX活用し海外展開も
吉本興業 (C)ORICON NewS inc.
三菱商事と吉本興業ホールディングスが業務提携を結び、「笑い」を通じた生活者の健康支援や、お笑いコンテンツの海外展開、新たなデジタル技術を活用したコンテンツ制作に着手することを6日、発表した。
日本では超高齢化社会に向けた認知症予防やウェルビーイング(幸福感)の実現が求められるなか、笑いによる健康効果が改めて注目されており、今回の提携はこの社会的ニーズに応える形となる。
提携の主な取り組みには「笑い×ヘルスケア」を通じた健康課題の解決や、DX(デジタル・トランスフォーメーション)技術を用いたコンテンツ制作と配信が含まれる。また、吉本興業の持つ日本のお笑いコンテンツを三菱商事と共同で海外に発信し、海外市場でのファン層の拡大も目指す。両社はこれに加え、事業基盤を活用した地域活性化やグッズ製造・販売の可能性も探るという。
三菱商事は日本が誇る無形資産を海外へ広げる方針を掲げており、同社が持つDX技術や健康データのモニタリングノウハウを用いて、吉本興業が持つお笑いの持ち味に新たな付加価値を提供するとしている。また、国内外の人材ネットワークやヘルスケア事業知見も活用し、吉本興業のコンテンツと連携することで、笑いを通じた健康サービスや地域連携に関する新事業の創出を目指す。