尾上菊之助『あらしのよるに』めい役に意気込み 笑顔で「おいしそうに見えないといけない」
『あらしのよるに』への意気込みを語った尾上菊之助 (C)ORICON NewS inc.
歌舞伎俳優の中村獅童(52)、尾上菊之助(47)が8日、都内で東京・歌舞伎座の「十二月大歌舞伎」第一部『あらしのよるに』(12月3日から26日まで)の取材会を開いた。
同名ロングセラー絵本を原作に、歌舞伎の古典演出や技法を取り入れ、オオカミのがぶとヤギのめいの種族を超えた友情を描く感動作。原作の発刊30周年を迎える今年、12月の歌舞伎座で再び『あらしのよるに』の上演が決定した。2015年の初演から、がぶ役を勤めてきた獅童、めい役を初役で勤める菊之助を中心に、絵本の世界を最大限に表現する。
かわいらしいめいの姿も披露された。自身で見た菊之助は「おいしそうに見えないといけないなと思ったので、愛くるしく」と笑わせつつ「怖いながらもお互い近寄っていく芯の強さみたいなものもないとこの役は成立しないと思いましたので、そういうところを出せればいいなという風に思いました」と語った。
初演でめい役だった尾上松也には電話したそう。「嵐の夜に出会ったがぶとめいを、どういう風に関係性を構築していったのかの話を聞いて。