霜降り明星せいや、高校時代のいじめ「自分でなんとかしてみせる」 “大人たち”に頼らず乗り越え
と念を押してきた。先生に申し訳ない気持ちもあったが、「はい」と、また嘘を重ねた。
このとき、イシカワは「いじめられている」とは絶対に言い出せなかった。まず大きな要因のひとつはオカンだ。オカンに心配されたくないし、まったくそのような素振りを見せてこなかった自分の頑張りが無駄になってしまう。
そしてもうひとつは、大人の介入を拒みたかったこと。この面談で先生がいじめを認識して、「イシカワをいじめるな!」とクラスに注意してしまったらどうなるだろう。イシカワは先生にチクり、そして大人を利用して同世代を裏切った。
そのような空気が流れるに違いない。
そして、そういう空気になってしまうことの影響は大きすぎる。イシカワが懸命に「いじめではなく、いじられているだけだ」とクラスメイトたちに取り繕ってきたのに、そのバランスが崩れて、いよいよ“いじめられている人”が確定してしまうからだ。それはできるだけ避けたい。一気に学校で過ごしにくくなってしまう恐れがある。そういう心理から先生の助ける手を拒んだ。
実際、いじめというのは、大人が介入してもきれいに解決しない。当事者同士でなんとかしなければならないのだ。
イシカワは今一度、心のなかで先生とオカンに、「ごめん、でも自分でなんとかしてみせるから」とつぶやき、心配をかけてしまったことを2人に謝罪した。
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