香川照之、3年ぶりのドラマ出演 異色のサイコ・サスペンスで6役を怪演
初作品となる短編映画『八芳園』が第67回カンヌ国際映画祭 短編コンペティション部門に正式招待され、その後も、短編映画『どちらを』 (主演・黒木華)で再び第71回カンヌ国際映画祭短編コンペティション部門に招かれた。
さらに、短編映画『散髪』 (主演・市川実日子)でもクレルモン・フェラン短編映画祭2022から正式招待を受けたほか、初の長編映画『宮松と山下』(主演・香川照之)では第70回サン・セバスティアン国際映画祭New Directors部門に正式招待。いま、その活動が世界中から注目を集めている。
今回、両監督が香川と手を組んだのは「連続ドラマ」。世界から高い評価を受ける独自のアプローチによって、過去のサスペンスドラマとは一線を画した、いまだ見たことのない「連続ドラマ」が生まれようとしている。
■香川照之のコメント(全文)
『宮松と山下』という奇妙な本編映画で出会った「5月組」というユニットの奇妙な3人組の監督のうち、若手の2人がタッグを組んでこれまた奇妙な話を思いつき、私に6人の様々な男を演じさせて一つのおどろおどろしい物語を紡いでいくのだという。脚本を一読して思うことは、過去の男である私にはまさにふさわしい仄暗い陰と濃密な湿度がそこにじっとりと練り込まれ、どの役にも『この人間の裏に一体どんな過去が潜んでいるのか…』と思わず想像してしまわずにはいられない行間が随所に潜んでいる。