デニムは岡山、眼鏡は鯖江、ニットの生産は・・・【 KNIT from 137 mill.0001】
書いて字の如く、五つの泉が豊かにわきでる里といわれるように五泉は町のいたるところで湧き水が自噴して、豊富な水に恵まれた土地です。五泉はこの水を利用して250年ほど前から絹織物を発達させ、いわゆる着物の白生地の日本三大産地の1つとして栄えてきました。しかし、戦時中、企業整備による転業や大火により多くの織機を失い絹織物は破局的な状況に追い込まれました。その状況の中で織物業者はメリヤス製造業に着目し、転業が進んでいったことが、後にニットの町へと発展させる基盤となりました。
五泉市にある老舗ニット工場「ウメダニット」
私の祖父が創業したウメダニットは、その中でも少し特殊な工場で、横編みニットでスタートしてから、ヨーロッパのパターンドニットを学び、設備と技術を伸ばしていったため、編み機もあり、裁断・縫製のラインもあり、というヨーロッパ型の工場なのだそうです。(ヨーロッパの方いわく)
ニットと布帛などの異素材とのコンビネーションの製品化にも取り組み、パターンドニットによる立体裁断仕立ての確立を計り、洗練された、より付加価値の高い商品を作り出してきました。