フランスを代表する彫刻家が愛したアトリエ美術館へ。【Nahoのおパリ文化回覧帳 vol.18】
ブールデルは当初、ベートーヴェン本人と顔が似ていると思い、それがきっかけで作品作りをスタートさせました。
しかし作り続けていくうちに、世紀の偉大な音楽家の苦悩や葛藤などを表現していくことに次第に虜となっていきます。
この作品作りは、ブールデル27才の時から死ぬまで続いたといいます。
≪ Beethoven aux grands cheveux sur socle architecturé ≫, 1891
巨大な彫刻の部屋
Le Grand Hallと名付けられたホールは、1961年、ブールデル生誕100周年を記念して作られました。
展示作品はどれも著名な作品ばかりで、3メートルはゆうに超えるであろう巨大な石膏のモニュメントが何体も展示してあり圧巻。
ブールデルは神話からたくさんインスピレーションを得ており、ギリシャ神話に出てくる英雄や神々がダイナミックに勇ましく、そして崇高さを放っていました。何だかギリシャ神殿を訪れたような気分。