『リトル・ダンサー』『めぐりあう時間たち』のスティーヴン・ダルドリー監督の最新作『トラッシュ!-この街が輝く日まで-』が公開になる。本作は3人の少年が主人公の物語だが、ダルドリー監督はあえて“演技経験がないこと”を条件にキャスティングを行ったという。
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本作は、リオデジャネイロの郊外でゴミ(トラッシュ)を拾って暮す3人の少年が、ゴミ山から全世界を震撼させる秘密が隠されたサイフを拾ったことで、追われる身となり、必死に逃走を続けながら自らの正義を信じて、サイフに隠された謎の真相に迫ろうとする姿を描く。
ダルドリー監督は『リトル・ダンサー』や『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』などの作品で子どもを魅力的に描いてきたが、本作では“演技経験がないこと”を条件に舞台となるリオデジャネイロで一般公募を行ってキャストを集めた。監督は何千人もの候補者を1年かけてオーディションし、14歳のリックソン・テベスをはじめ、エデュアルド・ルイス、ガブリエル・ウェインスタインが主演に選ばれた。
しかし、その後、大人の俳優と同じように撮影したのでは“演技経験なし”の子どもたちを採用した意味がない。