公開中の映画『ストレイト・アウタ・コンプトン』を手がけたF・ゲイリー・グレイ監督のインタビュー映像が公開になった。本作は伝説的なHIPHOPグループ“N.W.A.”の実話を描いた作品だが、監督は“歴史”に敬意をもって映画化し、そこにラップやアメリカの社会やHIPHOPに興味がない人でも感動し、考えることができる普遍性を見出したと語る。
『ストレイト・アウタ・コンプトン』F・ゲイリー・グレイ監督のインタビュー映像
本作の舞台は、1986年。アメリカの西海岸の犯罪多発地帯コンプトンで暮らす若者たちは、現状を脱するべくラップグループ“N.W.A”を結成。彼らは自身の周囲で起こったことをリアルに伝える“ストレイト・アウタ・コンプトン(コンプトンから直送)”というタイトルのアルバムを発売し、スターダムを駆け上がっていくが、大きな成功の代償と向き合うことになる。
アメリカだけでなく全世界のHIPOHOP文化、ポップカルチャーに影響を与えた“N.W.A”誕生の物語を、グレイ監督は重要な“歴史”だと捉え、可能な限り、当時を再現することにこだわった。映像で監督は「LAで撮影しなくてはならなかった。なぜなら、LAもひとりのキャラクターだからね」