くらし情報『言葉に色がつく世界? 藤井隆らが演じる『イロアセル』の稽古場に潜入!』

言葉に色がつく世界? 藤井隆らが演じる『イロアセル』の稽古場に潜入!

舞台中央にベッド、机、便器のみが据えられた鳥かごのような檻があり、囚人役・藤井隆の演技スペースはこの狭い空間のみ。「動きのテがなくてかわいそうだと皆さん言ってくださるんですが、僕にすれば元々テがないというか、お芝居として効果的に動くってことができないから、『大変よねえ』と思ってもらえるのはかえってありがたい(笑)」(藤井)。だがその分、豊かな表情が際立つ。彼の前では自分たちの色も消えると知った島民たちは次々と面会に訪れ、普段はできない打ち明け話をして帰っていく。「いい大人たちがついはしゃいじゃったりする姿が、檻の中から見ていて愛おしく感じてしまう」と藤井。面会の場面は信者が神父に告解するような、どこか神聖な儀式にも見えてくるから不思議だ。どんな罪を犯したのかは明かされぬミステリアスな囚人はその後、責任感のない無色透明な言葉で、島の人々を確実に変化させてゆく……。頭から3幕手前まで約1時間。
演出席の鵜山仁からストップの声が聞かれることはなく、順調な仕上がりがうかがえた。

言葉に色があるという設定は突飛に聞こえるかもしれないが、藤井はこう話す。「ブログで書いたことが残り続けることなんかも似てますよね。

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