SEKAI NO OWARI、ZEPPツアー閉幕。7月からホールツアーをスタート
ライブ中盤では、幼稚園時代から同級だった深瀬慧(Vo)と藤崎彩織(Pf)を始めとするメンバー同士の昔の思い出を語りながら、未発表曲「Love the warz」を披露。ラップを思わせる矢継ぎ早な言葉の羅列と、どこか哀愁漂う音色が融合する独特なスタイルの1曲から、シリアスな雰囲気がさらに続き……。「Never Ending World」では、弦楽とピアノ、ギターが奏でるメロディを背に、深瀬のドラマティックな歌声が心に突き刺さる。これ以上ないくらいのポップさや、キラキラした雰囲気と同居するこの重厚な聴き応えもまた、SEKAI NO OWARIの世界観の真髄だ。
「最後、気合い入れていこう!」。深瀬が勢いよく放ったアジテーションにオーディエンスが即座に大歓声を返した本編ラスト「青い太陽」は、レーザーの光の筋とエコーする歌声、ピアノ、ギター、ビートのループが重なり合いながら、躍動的なムードが場内に満ちていく。その熱い余韻の中でファンが「スターライトパレード」を大合唱。アンコールでは新曲「眠り姫」をリリースに先駆けて披露する。
ギター、ピアノ、ストリングス、ビート、etc……。1曲の中で様々な音の粒がきらめく中で、どこか夢見心地な雰囲気がありながら、それでいて彼らなりの“死生観”のようなものがほのかに見えるリリックも胸に染みる。