くらし情報『独自のミュージカルづくりに情熱を注ぐ、謝珠栄と吉野圭吾を直撃!』

独自のミュージカルづくりに情熱を注ぐ、謝珠栄と吉野圭吾を直撃!

客家の男性を“風”に例えるなら、その風によって運ばれてきた種子を育てる“土”が客家の女性。文天祥に妹・文空祥がいたというオリジナルの設定は、この作品のポイントといっていい。「お嫁さんにもらうなら客家の女性がいい、と言われるほど、みんな強くて優しくて、働き者。女性抜きで客家は語れないんです」(謝)。「演じる水夏希さんとの兄妹関係はすごく大事だと思います。同じ志をもって向かい合いたいですね」(吉野)。

「役者という仕事は客家の精神に通じる」という吉野の視点がユニークだ。「現場でしっかりとひとつの作品を作り上げ、また次の現場に移る。
義を尽くさなければならないし、順応性も要求されますから」。このカンパニーのストイックな姿勢と、物語に込められた熱い想いが、緩み切った現代日本に投げかける意味は大きい。「忠義、恩義、正義を大切にする客家の人々の絆の強さ、そして人情の厚さ。“守るべきもの、それは人の心”という言葉がチラシにも書かれていますけど、今回伝えたいのは、まさにそれです」という謝の言葉が印象的だった。TSミュージカルファンデーション オリジナルミュージカル『客家 ~千古光芒の民~』は、東京・天王洲 銀河劇場にて11月9日(金)から18日(日)まで上演される。兵庫公演あり。チケット発売中。

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