17歳の再生の物語に、相葉裕樹・小澤亮太が体当たりで挑む
と小澤が話すと、相葉もうなずきながら「もし自分だったらと考えると、自分は悠也みたいな行動をとれるだろうかって考えてしまいます」と神妙な表情を見せる。
だが、死にたいと言い出す直人に、“あるリスト”が終わるまで1年間だけ付き合ってくれと悠也が頼むことで、物語は予想外の展開につながってゆく。本作で核となるのは、その“リスト”の中身だ。「“派手な格好をして大声で歌う”とか、“動物を殺す”とか、ちょっと驚きますよね。それを実行するかどうか、それを通してふたりが何を感じるかは、実際に観て確かめてほしい」(相葉)、「そのリストは何のためか?というのが、ストーリーの仕掛けになっていて。そこがこの作品の面白さだと思います」(小澤)とふたりは口を揃える。そのきわどい表現が成功しているのは作・演出を担当した藤井の手腕だが、今回が本作に初参加の相葉と小澤にとっては、役者として試されている部分でもある。
「さっき僕は悠也と違うかもと言ったけれど、彼の気持ちを理解は出来るんですよ。
大人から見たら子どもっぽいかもしれない、そのまっすぐな行動がうらやましくて。だから観ている方も、同じように応援する気持ちで悠也と直人を観ているのかもしれないなと感じています」