イスは、その象徴でもあり、ステージの上で様々に形を変え、効果的に使われる。
物語の舞台はNY、ブロードウェイ。雑踏の中、西川は、通りかかった大山をタップで挑発し、ふたりのタップ合戦がスタート。次第に熱を増すバトルに、街ゆく人々がひとり、またひとりと引き寄せられていく…。ステージ上の面々とともに、お客の気持ちも引き寄せなければならない重要なシーン。ふたりのタップ対決では、西川が「複雑なリズムにしよう」と提案し、大山と様々なリズムを試していく。鋭いリズムで斬りこむ西川。ユーモラスな動きを織り交ぜ受けて立つ大山。
一方、ふたりのタップ合戦に足を止める太田、小野田、海宝、菅俣、内藤、法月、味方。“何だろう?”と引き寄せられる。演出の鈴木からは、「感情を出さなきゃ、教わった振りで歌を歌う発表会になってしまう。そこに自分なりのストーリーを作って」と指示が飛ぶ。すると「ダメだ。さっきは銀行に行って戻ってきた気持ちで歩いてた」と小野田。みんなの笑いを誘う。本番までに、それぞれがどんなストーリーを作って、それをどう表現するのか?個性が見えるシーンとなりそうだ。
ふたりで始まったタップ合戦は、周囲を巻き込み大きな渦となり…オープニング曲「Don’t Stop believin’」