上方の人気落語家・桂雀々が独演会「師走まつり」を12月10日(水)、東京・北沢タウンホールで開催。夜公演が完売したため、昼公演も追加、夜と趣向を変えた会を催す。独演会に向けて雀々に話を聞いた。
ぴあカードpresents 桂雀々独演会「師走まつり」。チケット情報
3年前から東京にも拠点をおき、関西のみならず全国で精力的に公演活動を続ける雀々。東京の高座では「間とテンポ」に気をつけていると話す。「最近気づいたんですが、東京のお客さんは関西と違って、わーとしゃべってもついていかれない。画を想像するのに少し時間がかかるんでしょうね」「それと、僕はライブは催眠術のようなものと思っているんですが、都内のお客さんは催眠術をかけにくい。
だからテンポに気をつけて、十分間をとって話す。すると、じわじわっと笑いが広がって、最後にドーンとくる。『早よして』って焦れるんですけど、はまるとたまりませんね」
夜公演で高座にかけるのは「大人も子どもも楽しめる噺」という2席。がまの油売りの口上が楽しい『がまの油』と、眠っている鷺を素手でとろうとする男の話『鷺とり』。『がまの油』は「僕は最初子どもには受けないと思ってたんです。