(塩野)。「原作にしばられず梅棒らしさを出したい。僕らは技術を超越したパッションや表現力、キャッチ―な動き、物語とどうリンクして踊るのかというのが強み。技術の高さだけではなく、こんな踊りがあるんだ!と、新しいダンスやミュージカルの振り付けだと感じてもらえれば。梅棒がミュージカル界に新たな波を立てられればいいですね」(伊藤)。
インドの映画界、ボリウッドを舞台に、スラムで育ち、映画スターを夢見る青年(浦井健治)を描く。「純粋な青年がのし上がり、挫折して、大事なものに気づくというストーリーは常に梅棒がやっていることではあるんです。内容にものすごく親近感がわきますね。
インドの階級制度や差別にはなじみがないので、勉強して想像し、表現に盛り込んでいかなくてはいけない。」(伊藤)。さらに、アンサンブルとして出演もする。「色んな場面に登場しますが、6人のうち3人はおかまの役もします(笑)」(伊藤)。「この面子だから、よくも悪くも見ていてうるさいと思うんです。こいつらまた出て来た、あいつらまた来ちゃうよと(笑)」(梅澤)。6人で200人分を演じて踊るつもりだという。彼らのミュージカルのデビュー戦が待ち遠しい。