ミュージカル『ファンレター』の公開ゲネプロが8日に東京・シアタークリエで行われ、海宝直人、木下晴香、木内健人、斎藤准一郎、常川藍里、畑中竜也、浦井健治が登場した。同作は韓国創作ミュージカルを代表する人気作であり、2016年の初演以降、韓国で度々再演を続け、中国でも14都市で上演された話題作。今回が日本版の初演となる。1930年代の京城(現在のソウル)を舞台に、ある孤独な文学青年の成長を描き、日本演劇界を代表する演出家・栗山民也が演出を担う。物語は、作家を志す孤独な青年・セフン(海宝直人)が、カフェである噂を耳にするところから始まる。亡くなった小説家ヘジン(浦井健治)と、恋人のヒカル(木下晴香)が共作した小説が出版され、謎に包まれたヒカルの正体も明らかになるという話を聞いたセフンは、東京で勾留されている小説家イ・ユン(木内健人)を訪ね、出版を止めるように頼み込む。しかしイ・ユンは頼みに応じないどころか、ヘジンがヒカルに最後に宛てた手紙を持っていると嘯き、セフンにヒカルの謎を明かすよう迫ってくる。なんとしても手紙を手に入れたいセフンは、隠してきた秘密を語り始める。東京に留学していたセフンは、自身が日本で使っていたペンネーム「ヒカル」の名前で尊敬する小説家・ヘジンに“ファンレター”を送っていた。手紙のやり取りを通して2人は親しくなっていく。その後、京城に戻り新聞社で手伝いを始めたセフンは、文学会「七人会」に参加したヘジンと出会う。だが、肺結核を患っているうえにヒカルを女性だと思って夢中になっているヘジンに対して、ヒカルの正体を明かすことは出来なかった。これまでどおり手紙を書き続け、完璧なヒカルであろうと決心をしたセフン。ヒカルはどんどん生きた人物になっていく。そんな中、セフンが書きヘジンに送っていた小説がヒカルの名前で新聞に掲載され、ヒカルは天才女流作家として名を知られ始める。ヒカルの正体が明らかになることを恐れたセフンは……。セフンとヒカルという表裏一体の存在、そしてヘジンがどこか三角関係のような展開を見せ、芸術を生み出す者の苦悩が美しい音楽で描かれる。さらに日本統治時代の韓国における自国の新たな文学を求める思いもテーマとなっており、観客へも問いかけるような作品となっている。公演は東京・シアタークリエにて9月9日〜9月30日、兵庫公演は兵庫芸術文化センター 阪急 中ホールにて10月4日〜6日。
2024年09月09日株式会社TBSグロウディア(東京都港区、代表取締役:園田憲)は、自社ブランドとして初めてのポッドキャスト番組『浦井健治のココバナカフェ』の 配信を発表した。俳優の浦井健治によるポッドキャスト番組 『浦井健治のココバナカフェ』が、Spotify、Apple Podcast、Amazon Musicなど配信サービスにて、2024年9月6日(金) 17:00より配信をスタートします。浦井健治とみんなの『ココだけの話』が聞けたり聞けなかったりする深煎りトークプログラム。カフェにいるような気分でリラックスしながらお楽しみください。番組では、トークテーマを随時募集中。質問、番組の感想などメッセージをお寄せください。■番組概要• 番組名: 浦井健治のココバナカフェ•番組公式X: •番組ハッシュタグ:#浦井健治のココバナカフェ• 配信日時: 毎週金曜17:00更新予定• 出演者: 浦井健治<株式会社TBSグロウディア概要>本社所在地: 東京都港区赤坂5-2-20赤坂パークビル12階代表取締役社長: 園田 憲設立: 2018年6月29日事業内容: 映像企画制作、コンテンツ販売、テレビショッピング、EC、ショップ運営、ラジオ番組制作、イベント企画制作、文化事業、デジタル技術、ITサービス等URL: 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年08月30日ミュージカル『二都物語』の再演が決定。2025年5月に東京・明治座で上演される。本作は、これまでに全世界で2億冊以上発行されているチャールズ・ディケンズによる小説を原作としたミュージカル。18世紀のイギリスとフランスの二国間で起こる美しく壮大なロマンスが描かれる。2007年にアメリカでミュージカル化されると、翌年にはブロードウェイに進出。日本では2013年夏に東京・帝国劇場で初演された。12年ぶりの上演となる今回は、主人公の弁護士シドニー・カートン役の井上芳雄、フランスの亡命貴族チャールズ・ダーニー役の浦井健治が初演に続き続投。そのふたりから想いを寄せられる、美しく心優しい女性ルーシー役は、本作が宝塚歌劇団退団後初のミュージカル作品出演となる潤花が演じる。また、ルーシーの父でバスティーユに17年間投獄されていたドクター・マネット役で福井晶一、ドクター・マネットの元使用人で貴族を恨むドファルジュ役で初演に続き橋本さとしが続投。その妻で貴族に深い恨みを抱くマダム・ドファルジュ役を未来優希、ダーニーの叔父で市民を酷く虐げるサン・テヴレモンド侯爵役を岡幸二郎、小悪党バーサッド役を福井貴一、墓堀りのジェリー・クランチャー役を宮川浩が務める。脚本・作詞・作曲はジル・サントリエロ、翻訳・演出は鵜山仁が手がける。【ストーリー】18世紀後半、イギリスに住むルーシー・マネットは、17年間バスティーユに投獄されていた父ドクター・マネットが酒屋の経営者ドファルジュ夫妻に保護されていると知り、パリへ向かう。無事に再会し父娘でロンドンへの帰途の最中、フランスの亡命貴族チャールズ・ダーニーと出会うが彼はスパイ容疑で裁判に掛けられてしまう。そのピンチを救ったのはダーニーと瓜二つの酒浸りの弁護士シドニー・カートン。3人は親交を深め、ダーニーとルーシーは結婚を誓い合う仲になる。カートンも密かにルーシーを愛していたが、ふたりを想い身を引く。穏やかな暮らしが続くかに見えたが、ダーニーは昔の使用人の危機を救おうと祖国フランスに戻り、フランス革命により蜂起した民衆たちに捕えられてしまう。再び裁判に掛けられたダーニーだったが、そこで驚くべき罪が判明し、下された判決は死刑。ダーニーとルーシーの幸せを願うカートンはある決心をし、ダーニーが捕えられている牢獄へと向かう――。<公演情報>ミュージカル『二都物語』脚本・作詞・作曲:ジル・サントリエロ追加音楽:フランク・ワイルドホーン原作:チャールズ・ディケンズ(『オリバー・ツイスト』『クリスマス・キャロル』)翻訳・演出:鵜山仁【配役/キャスト】シドニー・カートン:井上芳雄チャールズ・ダーニー:浦井健治ルーシー・マネット:潤花マダム・ドファルジュ:未来優希サン・テヴレモンド侯爵:岡幸二郎バーサッド:福井貴一ジェリー・クランチャー:宮川浩ドファルジュ:橋本さとしドクター・マネット:福井晶一日程:2025年5月会場:東京・明治座公式サイト:
2024年08月07日CS放送「衛星劇場」では8月、「ミュージカル&音楽劇SP」と題してミュージカルと音楽劇を多数放送する。夜神月役を浦井健治・柿澤勇人(ダブルキャスト)、L(エル)役を小池徹平が演じた「デスノート THE MUSICAL」、中村倫也が出演したMUSICAL「ルードヴィヒ~Beethoven The Piano~」など、17作品が登場。ミュージカル「CROSS ROAD~悪魔のヴァイオリニスト パガニーニ~」、イッツフォーリーズ公演ミュージカル「鉄鼠の檻」はテレビ初放送となる。ミュージカル&音楽劇SP放送作品8月2日(金)21:15~ミュージカル「COLOR」【出演:成河、濱田めぐみ、浦井健治】8月3日(土)18:55~「デスノート THE MUSICAL 浦井健治×小池徹平」【出演:浦井健治、小池徹平 他】「デスノート THE MUSICAL浦井健治×小池徹平」©大場つぐみ・小畑健/集英社8月4日(日)13:45~ TOHO MUSICAL LAB.「わたしを、褒めて」【出演:有澤樟太郎、美弥るりか 他】14:25~ TOHO MUSICAL LAB.「DESK」【出演:東啓介、豊原江理佳 他】15:15~ イッツフォーリーズ公演 ミュージカル「聲の形」【出演:山崎玲奈、島太星 他】18:00~ ミュージカル「DEVIL」(マイケル・K・リー出演回)【出演:マイケル・K・リー、チェ・ミヌ 他】19:50~ 音楽劇「精霊の守り人」【出演:明日海りお 他】音楽劇「精霊の守り人」©曳野若菜8月11日(日)14:30~音楽劇「ダ・ポンテ~モーツァルトの影に隠れたもう一人の天才~」【出演:海宝直人、平間壮一 他】8月12日(月)8:30~韓国ミュージカル「ウェルテル」(主演:SUPER JUNIORキュヒョン)【出演:キュヒョン 他】8月17日(土)20:00~「デスノート THE MUSICAL」柿澤勇人×小池徹平【出演:浦井健治、小池徹平 他】8月18日(日)16:45~ミュージカル「DEVIL」(中川晃教出演回)【出演:中川晃教、チェ・ミヌ 他】18:45~ ミュージカル「CROSS ROAD~悪魔のヴァイオリニスト パガニーニ~」【出演:中川晃教、相葉裕樹 他】※テレビ初放送8月21日(水)18:15~ ミュージカル「DOROTHY(ドロシー)~オズの魔法使い~」【出演:桜井玲香、蒼井翔太、渡辺大輔 他】8月24日(土)17:00~イッツフォーリーズ公演 ミュージカル「魍魎の匣」【出演:小西遼生、吉田雄、北村諒 他】19:45~イッツフォーリーズ公演 ミュージカル「鉄鼠の檻」(横田龍儀 出演回)【出演:小西遼生、横田龍儀 他】※テレビ初放送イッツフォーリーズ公演ミュージカル「鉄鼠の檻」8月25日(日)17:15~ MUSICAL「ルードヴィヒ~Beethoven The Piano~」【出演:中村倫也、木下晴香 他】8月31日(土)19:45~イッツフォーリーズ公演 ミュージカル「鉄鼠の檻」(北村諒 出演回)【出演:小西遼生、北村諒 他】※テレビ初放送MUSICAL「ルードヴィヒ~Beethoven The Piano~」ORIGINAL PRODUCTION BY ORCHARD MUSICAL COMPANY/MUSIC BY SOO HYUN HUH/BOOK BY JUNG HWA CHOO(シネマカフェ編集部)
2024年08月02日■「見たことはあるけどまだ経験したことのない年齢」(※画像は本並健治さんオフィシャルブログより)丸山さんといえば夫の本並さんとラブラブで、SNSで溢れんばかりの愛を綴ることもあります。6月24日のInstagram投稿では本並さんが還暦を迎えたことを報告しており、友人とサプライズでパーティーを開催したそうです。パーティーでは、参加メンバーみんなで還暦カラーの赤いTシャツを着用してお祝いしたようで、投稿された写真には矢田亜希子さんや中澤佑二さん、陣内貴美子さんや澤穂希さんも写っていました。丸山さんは「正直サプライズで生まれて初めてで、本並さんも生まれて初めてだったらしくとにかくドキドキではありましたが、みなさんのおかげで大成功でした」「忙しい中でこうして、本並サンのためにお祝いにかけつけてくれて終始笑顔の本並さんを見て幸せな気持ちになりました」と綴っており、「60歳という、見たことはあるけどまだ経験したことのない年齢にはなりましたが、これからもアグレッシブになんでも挑戦する姿を、近くで見ていきたいなと思います」とも。今後もパートナーとして、支え合っていくのでしょうね。▶︎丸山さんのInstagram投稿はこちら■「#とにかくでかい」「#優しい子」そんなふうに仲良しなパパとママに見守られ、ぷくぷくちゃんは1歳4ヶ月に。Instagramでぷくぷくちゃんが元気に歩いている動画を公開し、「もうたくましくて、よく笑うし、人見知りしないし!」と明かしています。成長とともに身体が大きくなり、抱っこするのも大変になってきたようですが、「でも抱っこて言ってくれる今を大切にしたいなと」。大変であることは間違いないものの、赤ちゃんの時期は限られていますし、たくさんハグしておきたいですよね。また、ぷくぷくちゃんは「生まれたての時からずっとアンパンマンが好き」で、「大きい声で、アンパンマンと連発してる」そう。赤ちゃんによくある、アンパンマンどハマり期なのかもしれません。そのほかにも「#とにかくでかい」「#骨太」「#優しい子」「#わんこにとにかく優しい」「#坂をまずくだりまくるしのぼりまくる」「#体幹が半端なく強い」と、ぷくぷくちゃんの最近の様子について明かしていた丸山さん。すくすく成長しているようでなによりですね。■1歳4ヶ月はひとり歩き&言葉の発達がみられるように1歳4ヶ月になると、95%以上の子がひとり歩きできるようになります。中には階段を上手に登る子も。とはいえ上手に歩けるようでまだまだぐらつくこともあるので、転んだり落ちたりしないように気を配ってあげてくださいね。加えて「パパ」「ママ」など以外にも3語ぐらいは言えるようになってきます。「おみみ」「おくち」など体の部位の名前を伝えるとその場所を指さしできるなど、言葉を使ったコミュニケーションが育ってきます。この時期はまだスムーズにしゃべることは難しいからこそ、大人は子供の言葉に耳を傾けてあげられるといいですね。何を言っているかわからなくても、ぜひゆったりと最後まで言葉を聞いてください。また、絵本を読み聞かせたり、道で会った犬を見て「ワンワン、どこにいくのかな?」などと想像力をふくらませてあげるのもおすすめです。(マイナビ子育て編集部)参照:【医師監修】1歳4ヶ月の成長(身長体重)と子育てのポイント!言葉、癇癪、卒乳は?
2024年06月27日昨年『SPY×FAMILY』のミュージカル化を成功に導き、その後も音楽劇『ブンとフン』、舞台『銀行強盗にあって妻が縮んでしまった事件』と共作を重ねてきた、脚本・演出家のG2と音楽家のかみむら周平。ふたりが浦井健治を主演に迎えて創る新作オリジナルミュージカル『モンパルナスの奇跡~孤高の画家モディリアーニ~』が、明日6月15日(土) に東京・よみうり大手町ホールで開幕する。独特の面長の肖像画で知られる画家、アメデオ・モディリアーニとその画商の真実に迫る、G2が長年構想を温めてきたという作品だ。舞台は第一次世界大戦下のパリ。まだ無名のモディリアーニ(浦井)は、芸術家の集うモンパルナスのカフェで客をスケッチしては、その絵を売って日銭を稼いでいた。ある日カフェを訪ねてきた詩人のズボロフスキー(稲葉友)は、モディリアーニが女優ルニア(秋本奈緒美)をスケッチした絵を見て衝撃を受け、モディリアーニ専属の画商となりたいと申し出る。画商の指図など受けず自由に創作したい、と提案を断ろうとするモディリアーニを、恋人のジャンヌ(宮澤佐江)が説得。画家と専属画商としての道を歩み出すモディリアーニとズボロフスキーだったが、その行く手に、激しさを増す戦争と病の影が忍び寄る――。ミュージカル『モンパルナスの奇跡』スポット映像“稀代の美男芸術家”役に指名された浦井は、「G2さんと初めてご一緒させて頂けることをとても光栄に思っています。今回は画家という役どころですが、どんなモディリアーニに仕上げて下さるのか」と、初めて受けるG2演出を楽しみにしている様子。稲葉、宮澤、秋本もG2とは初タッグとなり、また稲葉と秋本はミュージカル自体が初挑戦だが、「オリジナル作品を一から育てていくという試みにもとてもワクワク」(稲葉)、「素敵な物語が始まる。楽しみでしかありません!」(秋本)と共に力強いコメントを寄せている。ここに福田えり、俵和也、大津裕哉、鎌田誠樹を加えた、たった8人のキャストが客席数500ほどの小さな劇場で紡ぐ『モンパルナスの奇跡』。G2×かみむらがオリジナル・ミュージカルを手がけるのは『SPY×FAMILY』に続き2作目となるが、大人数キャストが大劇場で躍動する娯楽大作だった前作とは毛色の異なる、濃密で芸術的な舞台が期待できそうだ。文:熊田音子<公演情報>ミュージカル『モンパルナスの奇跡~孤高の画家モディリアーニ~』脚本・作詞・演出:G2作曲・編曲・音楽監督:かみむら周平出演:浦井健治稲葉友宮澤佐江福田えり俵和也大津裕哉鎌田誠樹/秋本奈緒美2024年6月15日(土)~6月23日(日)会場:東京・よみうり大手町ホール★アーカイブ配信あり公式サイト:
2024年06月14日俳優の浦井健治が主演を務める、舞台『天保十二年のシェイクスピア』が上演されることが4日、明らかになった。同作はウィリアム・シェイクスピアの全ての作品を横糸とし、江戸末期の人気講談『天保水滸伝』を縦糸として織り込んだ井上ひさしの戯曲で、2024年12月に日生劇場に新たな姿で蘇る。主演は2020年に同公演で「きじるしの王次」役を演じた浦井が務め、同じく2020年公演に出演した唯月ふうか、土井ケイト、阿部裕、玉置孝匡、章平、そして、梅沢昌代と木場勝己が続投する。また今回新たな配役として、大貫勇輔と猪野広樹、綾凰華に加え、瀬奈じゅん、中村梅雀の出演が決定した。演出は2020年同公演で第28回読売演劇大賞最優秀演出家賞、第42回松尾芸能賞優秀賞を受賞した演劇界のトップランナーである藤田俊太郎、音楽は同じく第28回読売演劇大賞優秀スタッフ賞を受賞し、あらゆるジャンルで日本の音楽シーンをけん引する宮川彬良が、再びタッグ。劇場が熱くたぎるカオスで包まれる絢爛豪華な祝祭音楽劇となる。公演は12月に東京 日生劇場、2025年1月に大阪、福岡 博多座、富山 オーバード・ホール、愛知 愛知県芸術劇場。
2024年06月04日井上ひさしによる戯曲『天保十二年のシェイクスピア』が、2024年12月より日生劇場ほかにて再演されることが決定した。『リア王』『マクベス』『オセロー』『ハムレット』『リチャード三世』、そして『ロミオとジュリエット』など、発表から約400年以上を経て今も世界中で上演され続け、現代演劇にも絶大な影響を与えているウィリアム・シェイクスピア。本作は、その全ての作品を横糸に、江戸末期の人気講談『天保水滸伝』を縦糸として織り込んだ戯曲だ。主演は、2020年公演で「きじるしの王次」役を演じた浦井健治が務め、同じく2020年公演に出演した唯月ふうか、土井ケイト、阿部裕、玉置孝匡、章平、そして梅沢昌代と木場勝己が続投する。また、今回新たな配役として、大貫勇輔と猪野広樹、綾凰華に加え、瀬奈じゅん、中村梅雀の出演が決定した。演出は、2020年同公演で第28回読売演劇大賞最優秀演出家賞、第42回松尾芸能賞優秀賞を受賞した藤田俊太郎、音楽は同じく第28回読売演劇大賞優秀スタッフ賞を受賞した宮川彬良が再びタッグを組む。<公演情報>『天保十二年のシェイクスピア』作:井上ひさし音楽:宮川彬良演出:藤田俊太郎【出演】浦井健治大貫勇輔唯月ふうか土井ケイト阿部裕玉置孝匡/瀬奈じゅん中村梅雀/章平猪野広樹綾凰華福田えり/梅沢昌代木場勝己 ほか【公演日程】2024年12月 東京・日生劇場2025年1月大阪 ※劇場名は後日発表福岡・博多座富山・オーバード・ホール愛知・愛知県芸術劇場【チケット】2024年9月 一般前売開始公式サイト:
2024年06月04日ミュージカル『カムフロムアウェイ』の公開ゲネプロが6日に東京・日生劇場で行われ、安蘭けい、石川禅、浦井健治、加藤和樹、咲妃みゆ、シルビア・グラブ、田代万里生、橋本さとし、濱田めぐみ、森公美子、柚希礼音、吉原光夫、演出のクリストファー・アシュリーが取材に応じた。同作は、2001年9月11日に発生したアメリカ同時多発テロ事件(9.11)で行き場を失った飛行機のうち38機が、カナダのニューファンドランド島にある小さな町・ガンダーに不時着した実話から、人種、国、宗教、すべてを越えて繋がる人と人との心の物語をミュージカル化した。トニー賞、ローレンス・オリヴィエ賞、ニューヨーク・タイムズ紙の批評家賞をはじめ、数々の演劇賞を受賞し、この度日本初演を迎える。○■ミュージカル『カムフロムアウェイ』の公開ゲネプロにキャスト陣集合演出のクリスは「この作品を作ってから9年間、世界には大きな分断、たくさんの紛争が起こっています。戦争やパンデミックがある中で、優しさ、他人に対して寛容になることがテーマの作品手がけることができて幸せな思いです。しかもこの作品は実在の人間、今も生きている方々をモデルにしている作品で、そういう作品を手がけるのは僕も初めてでした。作品のメイキングの段階からとても協力してくださって、今ではこの作品のファンとして崎中追っかけ回してくれています」と作品について説明する。日本人キャストの印象を聞かれると、「この作品については何もかも知り尽くしていたつもりですが、このキャストから作品、人物についてたくさんのことを学んでいます。この人たちが好きすぎて、今後キャリアの中でこの人たち以外とは仕事をしないと決めたところです」とジョークを飛ばし、シルビアからは「絶対ですね?」とツッコまれていた。また、稽古でのエピソードを聞かれると、咲妃は「スタンバイキャスト(上條駿、栗山絵美、湊陽奈、安福毅)の皆様が通し稽古をなさったんですけど、本当にすごいものを目撃させていただきましたし、そんなスタンバイキャストの方たちの底力に支えていただいていて、お届けできることが大変心強い」と感謝する。シルビアも「他の作品と比べても、(役として)入り込むことが難しいんです。位置関係がパズルのようで。覚えただけで入れるわけでないから、感動しました」と語り、周囲も「すごかったね」と感心していた。最後には町長役の橋本が前に出て「今悩んでいる方、壁にぶつかっている方、前に進もうと思って不安になっている方々にエールを送りたいと思います。三三七拍子!」と宣言し、キャスト陣は戸惑いながらもついていく。「せーの、Welcome to the Rock!」と掛け声で締めたもののうまく締まらず、テイク2に。橋本は「村長役の……」と間違えてツッコまれつつ、最後は全員で決めていた。また、キャストコメントは以下の通り。○■キャストコメント安蘭けい「足かけ約6カ月稽古で準備してきました。今振り返ってもあっという間すぎて明日が初日なんて信じられなくて。本当にすごく密度の高いお稽古をさせてもらってきたので、明日は素晴らしい初日になるだろうなと思ってます」石川禅「半年間私たちは高い高いハードルをいくつもいくつもみんなで乗り越えてやってきて。実在した人物を演じることはたくさんあったんですけど、今もお元気で実在していらっしゃる人物を演じること本当にないんです。最後の高いハードルというのは、限りなくドキュメントに近づけたフィクションで、嘘をつかないで気持ちになり変わって演技すること。そのハードルを飛び越えて行こうと思ってるんですけど、楽しいキャスト人たちが揃ってるので、毎日毎日爆笑しながらやっています」浦井健治「昨日お稽古をしてまして、袖中で安蘭さんがちえちゃん(柚希)と『始まるってことは終わっちゃうんだね、寂しいね』と話してたんです。6カ月毎日8時間くらいいて、舞台稽古ではスウィングの4名も見守ってくれているんですけど、半ば寂しい顔をしていて、この16人でちゃんと5月まで完走できることを目標にやってこれたんだなという部分が幸せなのと、この作品から人と人ってあったかいんだなということを感じさせていただいているので、大切にしていきたいと思います」加藤和樹「稽古が始まる間からミュージカル界のアベンジャーズたちと共演するということでドキドキしていたんですけども、稽古を重ねていく中でみんなが同じ時間を共有して、失敗も笑いに変えながら前に進んでいく感覚が、一つのカンパニーというよりファミリーの感じがすごくするんです。不安ももちろんありますけど、長い稽古期間で培ってきたものを舞台上で出して、日比谷界隈で1番エネルギーのある作品に仕上がっていると思います」咲妃みゆ「お稽古場を振り返ると本当に壮絶だったんですけど、本当に愛おしい日々でした。1人の人間として今後の人生でこことにずっと持っておきたい大切な考え方などを、私自身この作品からたくさん学ばせていただいていることにとても感謝しています。モデルとなったこの作品の方々への敬意を胸に一回一回お届けしたいと思います。見どころは美しい舞台セット、必見です」シルビア・グラブ「先ほど初めて舞台上で照明とセットと全部合わせて通させていただきまして。M13『Somewhere in the Middle of Nowher』でみんな1列になって上を向いて窓の外を向いた瞬間に涙が出てきちゃって。めっちゃ感動しちゃった。すごいです。これで最後のピースのお客様が入った時にどれだけ冷静でいられるかわからないくらい最高でした」田代万里生「衣装もナチュラルというかカラフルというか、楽屋でも普段着なのか衣装なのかわからないくらいですし、男性陣は全くメイクをしていません。僕は帽子をかぶるので整髪料すら付けていない。女性もされているけどされていないような方もいて。ガンダーでも突然の出来事なので、綺麗に着飾ったりしてませんが、こんなに日常と非日常のカテゴライズがない作品は初めてです。全部で50公演以上地方を回ります。約100分なので、5,000分くらいこれから僕らは一緒に歩んでいくといことで、ぜひたくさんの方に届けていきたいなと思っております」橋本さとし「役者のキャリアは中くらいですけど、最も過酷な稽古だった気がします。僕そんなミスらないんですけども、めちゃくちゃミスって。ミスしてもみんなが笑い飛ばしながらやっていますので、稽古は恥のかき捨てと言いますか。いっぱい稽古でミスしながらやっとここまで辿り着いた。北東の果てのニューファンドランド人になりました」濱田めぐみ「お稽古場にいる時からこのメンバーは1m以上離れずにぴたっと、1日8時間ずっと一緒にいたので、他人じゃなくファミリーで。親族の寄り集まりみたいなニュアンスがあって、そのままステージに上がって、舞台上でも近くでお芝居するんですけど、舞台上にいて不安かなと思って見回すと家族がいる。我々がお稽古場で過ごしてきた半年の中で、積み上げてきたチームワークが垣間見えると思いますし、観客の皆様も毎回一員にになってくださるのだと楽しみで仕方ないです」森公美子「ハンナという役をやっておりまして、メガネをかけた時はハンナでございます。メガネを取った時は島民ということでございまして、これで皆さん『今は〇〇だな』というのがわかると思います。楽しい稽古場で7kg痩せました。『カムフロムアウェイダイエット』というくらい頑張ってますので、ぜひ観に来てください」柚希礼音「『全く演じずにやる』ということがテーマで、お稽古中から何度も何度も『演じない』と言われてめちゃめちゃ難しかったんですけど、その度にキャストの皆様が家族のように『こうしたらいいんじゃない』『ああしたらいいんじゃない』と自分のことのように教えてくれるんですよね。作品があたたかいんですけど、キャストのみんなもあったかくて、あたたかさでどうにかなるんじゃないかというくらいぽかぽかとしながら、お客様にあたたかい物語を心から届けたいと思っています」吉原光夫「あいうえお順なんで、いつも最後で。僕は人の言うことを聞きたくなくて役者やってますけど、この稽古期間中は番号とか位置とか、言うことを聞かなくちゃいけなかったので、地獄すぎて、稽古が早く終わればいいと思いました。でもこの穏やかで誇り高い作品がどう日本の客さんに届くのか。この作品を商業演劇に上げるときにノイズが走るんです。それをどうホリプロさん始め、ミュージカル界のポンコツスターたちがどう穏やかに優しく人に穏やかに思いを寄せてお客さんに向けるかは、まだ始まってないので、初日まで気持ちを緩めずに人の言うことを聞いて頑張りたいなと思います。3.11がある日本、まだ地震が起きたり不安な状態で、人が人を傷つけあう時代に、この作品は穏やかな風を与えると思いますので、心して劇場に来て、楽しんでください」東京公演は日生劇場にて3月7日~29日、大阪公演はSkyシアターMBSにて4月4日~14日、愛知公演は愛知県芸術劇場 大ホールにて4月19日~21日、福岡公演は久留米シティプラザ ザ・グランドホールにて4月26日~28日、熊本公演は熊本城ホール メインホールにて5月3日~4日、群馬公演は高崎芸術劇場 大劇場にて5月11日~12日。
2024年03月06日ミュージカル『カムフロムアウェイ』の公開ゲネプロが6日に東京・日生劇場で行われ、安蘭けい、石川禅、浦井健治、加藤和樹、咲妃みゆ、シルビア・グラブ、田代万里生、橋本さとし、濱田めぐみ、森公美子、柚希礼音、吉原光夫、演出のクリストファー・アシュリーが取材に応じた。同作は、2001年9月11日に発生したアメリカ同時多発テロ事件(9.11)で行き場を失った飛行機のうち38機が、カナダのニューファンドランド島にある小さな町・ガンダーに不時着した実話から、人種、国、宗教、すべてを越えて繋がる人と人との心の物語をミュージカル化した。トニー賞、ローレンス・オリヴィエ賞、ニューヨーク・タイムズ紙の批評家賞をはじめ、数々の演劇賞を受賞し、この度日本初演を迎える。○■ミュージカル『カムフロムアウェイ』差し入れを食べるのをやめた森公美子製作発表会見では「痩せるつもりで来たのにどんどん太ってくんですよ。気になっている今日この頃です」と言ってた森だが、初日を前にして「膝が死ぬんじゃないかというようなお稽古をしまして、楽しい稽古場でなんと7kg痩せました」と発表し、周囲は驚き。「本当に『カムフロムアウェイ』ダイエット。ガボガボなの、ここ」と衣装のお腹の部分が余っていることをアピールするが、本番に入ったら「痩せない、もう」と宣言する。「本当にたくさんいろんな幸せを(カンパニーの)ファミリーからいただきまして、私たちいろいろドキュメントを見たり9.11の映像を改めて見たりとかして、たくさん勉強もさせていただきまして、私が1番ニューファンドランド島にいる方に近い体型だということもわかりました。(演じる)ハンナの役の方にも『体型だけは似ております』と言われて、頑張っていますので、ぜひ観にきてください」と呼びかけた。森は改めて「誰かが稽古中、必ず何か差し入れをするんですよ。それが習慣となってまして、稽古中は食べるものが豊富で、豊富すぎて自分でもびっくりするほど『全然痩せない』と思ってたんですけど、そろそろ食べるのをやめようかなと思ったら痩せ始めました」と振り返る。「ケンタッキーフライドチキンもマックもあったし、本当に現場とは思えない。普通だったらおせんべいとかお菓子なんですけど、肉まんとか置いてますからね、平気で」と苦笑していた。東京公演は日生劇場にて3月7日~29日、大阪公演はSkyシアターMBSにて4月4日~14日、愛知公演は愛知県芸術劇場 大ホールにて4月19日~21日、福岡公演は久留米シティプラザ ザ・グランドホールにて4月26日~28日、熊本公演は熊本城ホール メインホールにて5月3日~4日、群馬公演は高崎芸術劇場 大劇場にて5月11日~12日。
2024年03月06日2024年6月15日(土) から23日(日) に東京・よみうり大手町ホールで上演されるミュージカル『モンパルナスの奇跡~孤高の画家モディリアーニ~』の全キャストが発表された。本作は、ストレートプレイからミュージカルまで様々な作品を手がけるG2が、長年構想を温めてきたオリジナルミュージカル。20世紀初頭、モンパルナス界隈の芸術があふれかえっていた時代を題材に描かれ、芸術界において“稀代の美男芸術家”と言われるアメデオ・モディリアーニを浦井健治が演じるほか、彼の才能に惚れ込み支え続けた詩人レオポルド・ズボロフスキーで稲葉友、モディリアーニの運命の女性であり、彼の多くの絵画のモデルにもなっているジャンヌ・エビュテルヌで宮澤佐江が出演する。また、モディリアーニの晩年の作品で度々モデルを務めたルニア・チェホフスカを秋本奈緒美、ズボロフスキーの妻アンナ・ズボロスカヤを福田えり、デカーヴェ警部を俵和也、画商のポール・ギョームを大津裕哉、モディリアーニが入り浸っていたカフェの主人ヴィクトル・リビオンを鎌田誠樹が務める。音楽は、ミュージカル『SPY×FAMILY』や音楽劇『ブンとフン』など多くの作品をG2と手がけてきた、かみむら周平が担当。本番では、様々なコンサートで活躍している榊原大がピアノを、川口静華がヴァイオリンを、奥泉貴圭、山崎太陽がチェロを生演奏。上質な音楽生演奏と歌声でモンパルナスの世界をさらに創り上げていく。■浦井健治 コメント今回、G2さんと初めてご一緒させて頂けることをとても光栄に思っています。実在する人物を描く中で、人はひとりでは生きていけないこと、もしくはひとりで生きていこうとすること、家族や恋人の想い、孤独や狂気、そしていずれ訪れる死に向かっていく刹那が、芸術によって昇華される人間模様を描いていければと思います。まずは、G2さんと一緒にやらせていただける喜びと、今回は画家という役どころですが、どんなモディリアーニに仕上げて下さるのか、今から精進して臨みます。■稲葉友 コメント本作でミュージカルに初めて挑みます。凄い方々とご一緒させて頂けることに戦々恐々としておりますが、真っ直ぐ飛び込んでいければと思っています。オリジナル作品を一から育てていくという試みにもとてもワクワクしていて楽しみです。まだ芸能活動を始めた頃、映画、ドラマ、舞台、戯曲など様々な分野の「芸術」に触れていた時、美術館で見た絵にグッときたことがあります。知識の有無に関わらず、人の心をグッと掴む、絵にはそんな力があるんだなと思いました。■宮澤佐江 コメント私自身、芸術家がどういう環境で何にインスピレーションを受けて作品創りをしているか昔から気になっていたので、この作品を通して芸術家の気持ちや裏側が知れるのではないかと楽しみにしています。自分の心に従って生きている登場人物たちの、友情、恋愛、葛藤を時を超えて皆様にしっかり伝わるように、丁寧に描いていきたいと思います。■秋本奈緒美 コメント楽しみです!『モンパルナスの奇跡~孤高の画家モディリアーニ~』オリジナルミュージカル。作、演出のG2さん。音楽かみむら周平さん。そして役者は浦井健治さんはじめ8人。素晴らしい皆様とご一緒出来る幸せ。さぁ何が起こるのだろう。どんな景色が広がるのだろう。私の役はこの物語の中でどんな風に生きて行くのだろう。首の長い女性の絵を見て同じ様に首を傾げてみる。素適な物語が始まる。楽しみでしかありません!<公演情報>ミュージカル『モンパルナスの奇跡~孤高の画家モディリアーニ~』脚本・作詞・演出:G2作曲・編曲・音楽監督:かみむら周平【出演】浦井健治稲葉友宮澤佐江福田えり俵和也大津裕哉鎌田誠樹/秋本奈緒美【公演日程】2024年6月15日(土)~6月23日(日) 東京・よみうり大手町ホール公式サイト:
2024年02月22日舞台『天才バカボンのパパなのだ』ゲネプロ取材会が21日、下北沢・本多劇場で行われ、浦井のりひろ(男性ブランコ)、佐々木崇博(うるとらブギーズ)、かみちぃ(ジェラードン)、浅野千鶴、市川しんぺー、川面千晶、はる(エルフ)、西出結、メトロンズの児玉智洋(サルゴリラ)が出席した。本舞台は、赤塚不二夫のギャグマンガ『天才バカボン』に設定を借りた原作者公認の二次創作戯曲『天才バカボンのパパなのだ』を1978年に発表した故・別役実さんの脚本を、玉田真也が演出。芸人と役者が入り混じって別役さんの世界観を体現する。公開ゲネプロを終えた浦井は「ようやく観てくださる方がいて実感がわいてきた」というと佐々木も「みんなについて行けば大丈夫と思えました」と手応えをつかんだ模様だ。演出の玉田は「大きな空間なのですが、小さい声でしゃべっても奥まで届く設計になっている」と本多劇場の特徴を述べると「完成形はドリフのコントをイメージしています。浦井さんがいかりや長介さんで、どんどん周囲によってひどいことになっていくような……そういう見え方になればいいなと思って演出しました」と語る。浅野や市川、川面、西出ら役者として活躍している面々と芸人のコラボ。川面は「芸人さんって本番まで本気でやらないイメージがあったのですが、全然そんなことなく稽古や本読みなど100%の力でやってくださる。しかもネガティブなことをまったく言わない。面白い人たちってポジティブで性格がいいんだなと思いました」と絶賛すると、市川も「玉田さんの言うことを100聞いているんですよね。僕ら(俳優も)もそんなことはない。はるさんも玉田さんから『自分の素のままでいいから』と言われたらスッとそれをやる。本当に素直で真面目ですね」と芸人たちの真面目さを称えていた。そんな市川らの言葉に浦井は「そう言われると商売あがったりですね」と苦笑いを浮かべつつも、日替わりで参戦するメトロンズのメンバーたちから温かいアドバイスをもらいながら初日を迎えられたことに充実感をにじませていた。舞台『天才バカボンのパパなのだ』は2月21日~3月3日に下北沢・本多劇場で上演。
2024年02月21日2023年に東京・シアタークリエほかで上演された舞台『家族モドキ』が、2024年2月24日(土) にCS放送「衛星劇場」でテレビ初放送されることが決定した。NHK大河ドラマ『篤姫』など多数の脚本を手がける田渕久美子と、ミュージカル『ダンス オブ ヴァンパイア』などの演出を務める山田和也が、『オトコ・フタリ』以来再びタッグを組んで“現代における家族の形”を描く本作。『オトコ・フタリ』にも出演した山口祐一郎、浦井健治、大塚千弘、保坂知寿の4名が再び集結し、心温まる優しい物語を紡いでいく。舞台『家族モドキ』予告動画<番組情報>舞台『家族モドキ』2024年2月24日(土) 17:00~19:00 CS放送「衛星劇場」で放送脚本:田渕久美子演出:山田和也出演:山口祐一郎、浦井健治、大塚千弘、保坂知寿詳細はこちら:
2024年02月15日ミュージカル『カムフロムアウェイ』の稽古場プレスコールが13日に都内で行われ、安蘭けい、石川禅、浦井健治、加藤和樹、咲妃みゆ、シルビア・グラブ、田代万里生、橋本さとし、濱田めぐみ、森公美子、柚希礼音、吉原光夫が登場した。同作は、2001年9月11日に発生したアメリカ同時多発テロ事件(9.11)で行き場を失った飛行機のうち38機が、カナダのニューファンドランド島にある小さな町・ガンダーに不時着した実話から、人種、国、宗教、すべてを越えて繋がる人と人との心の物語をミュージカル化した。トニー賞、ローレンス・オリヴィエ賞、ニューヨーク・タイムズ紙の批評家賞をはじめ、数々の演劇賞を受賞し、この度日本初演を迎える。○■ミュージカル『カムフロムアウェイ』稽古場披露キャスト陣は思い思いの場所でM1「Welcome to the Rock」を歌いながらアップし、改めて同曲の実際の稽古を披露。演出補のダニエル・ゴールドシュタインからは「とてもよかった」「素晴らしすぎます、芝居がうますぎて」という絶賛の言葉がかけられ、「3つくらいだけ」と細かいセリフのタイミングなどの直しが入る。「お客様はぶっとんじゃうんじゃないか」と褒めるダニエルに、橋本が「いい演出のおかげだよ!」と返すなど、明るい空気で進んでいった。振付穂のジェーン・バンティングからは、足を振り下ろすタイミングや角度などの修正も。M10「Screech In」では椅子のセッティングなどもキャスト陣が自ら行なっている様子も本番そのままに稽古が行われた。フォトセッションではスタンバイの上條駿、栗山絵美、湊陽奈、安福毅も呼び込まれ、実は本日が誕生日という栗山にキャスト陣が全員でハッピーバースデーの歌を贈る。最後には町長役の橋本が「ポンコツ町長じゃないところを見せる」と意気込みながら全員で気合いを入れようとするも、何をやるのか伝わっておらず失敗。稽古場でも披露した「Screech!」という掛け声で締めていた。東京公演は日生劇場にて3月7日~29日、大阪公演はSkyシアターMBSにて4月4日~14日、 愛知公演は愛知県芸術劇場 大ホールにて4月19日~、福岡公演は久留米シティプラザ ザ・グランドホールにて4月26日~28日、熊本公演は熊本城ホール メインホールにて5月3日~4日、群馬公演は高崎芸術劇場 大劇場にて5月11日~12日。○■キャスト陣 コメント安蘭:とても楽しい稽古で、毎日毎日ひいひい言いながらも笑いの絶えない現場でございます。今聞いたらあと3週間。けっこう長いなと思ってるんですけれども、きっとあっという間に過ぎていって、これからどんどんどんどん良くなるんだろうなと思っています石川:ご覧になったお客様にとって歴史に残るミュージカルかもしれませんけど、多分やってる私たちにとっても歴史に残るミュージカルなんです。それくらいみんなでいま一致団結して大変なことをやらせていただいてます。浦井:本当に毎日笑いが絶えなくて、こんなに仲良くやらせていただいていることを光栄に思っております。スタンバイのみんなも一緒に作っている感覚があるので、お客様に伝わればいいなと思っております。加藤:再演が難しいキャストが集まっていて、活躍されてる方ばかりの中で一員として携われることを光栄に思っております。一つ一つのシーンがみんなで力を合わせないとやれないので、自分のためというより、人のために周りを見て、みんなで最高に楽しくお客様に喜んでもらえる作品にしていきたいと思っています。咲妃:つい先日、すべてのチームの動きがついて、私としては安心もしましたけど、ようやくスタートラインに立ったなという気持ちでもいます。皆さんと一緒に稽古を重ねていくうちに、この作品への愛や理解がどんどん深まっていって、早くお届けしたいなという気持ちもあります。これからも頑張りますので、よろしくお願いします。シルビア:こんな濃いメンバーなんですけれども、もはや合宿みたいな稽古場になっております。ものすごく楽しんでいます。みんな恥をかきながら、常に笑い合って、お互いの間違いを叱るではなく楽しみながら作り上げている稽古場がすごい好きです。ぜひぜひ客席から応援しに来てください。田代:初日まで4週間切ったあたりで通し稽古をやったんですよね。あんまり他の作品でこういうことはなくて、ここから初日に向けて何回通しができるんだろう。どんどんブラッシュアップして、稽古場でプレビューして、万全の体制で初日を迎えたいなと思っております。橋本:正直2曲でもうかなり疲れました。でも本当に『見られるってすごいねんな』と思って。皆さんに来ていただいたおかげで、ものすごく気合いが入りまして。役者の本能っていうんですかね? 昨日まで「Screech-」は1行しか歌えなかったのに、全部歌えました。今日のエネルギーは全部出し尽くしました。濱田:今までのカンパニーだと大体年長組になっていて、年齢的にも1番上の方のこともあるんですが、今回はこの私でさえ中堅どころで、素敵なかわいいポンコツな先輩方と、和気藹々とした稽古場で、楽しくやらせていただいております。とにかく高いエネルギーのまま突っ走って素敵な初日を迎えたいと思います。森:このメンバー全員が揃っての『カムフロムアウェイ』は今回だけかもしれない。皆さん忙しいので、私は引退をかけて、膝をしばいて頑張ってます。自分の歌さえもしっかり覚えてないのに、椅子の番号を覚えろと言われて。本当に面白いものが見れると思います。このメンバーですし、楽しいですし、音楽が素晴らしく、ケルト音楽に乗った振り付けが、見応えのある踊りとなっておりますので、ぜひ劇場の方に足を運んでいただければと思っております。柚希:100分間全員がずっと出ているミュージカルが本当になくて、朝から晩までずっと私たちここにいて、本当にクタクタになってお稽古しています。人と人が支え合うというお話を、カンパニーも支え合って作っていて。支え合わないとできない作りになってるらしいんです。絆が生まれて、それをお届けできると思いますので、お客様に楽しんでいただけるように頑張ります。吉原:見ての通り、僕以外は非常に面倒くさいメンバーが……大変なことになるかなと思ったんですけど、嘘偽りなく和気藹々と。ダニーが寛容で性格的にも僕らとフィットしてゆっくりたっぷり稽古をやってるし、結構ポンコツが多いんですけど、ジェーンもできない我らに痺れを切らさずにいっぱい教えてくれて、この2人のおかげでここまで来れたのかな。ダニーが言ったんですけど「辛い状況の中で、どれだけ人に愛を注げるか、人に優しくできるか」というのがテーマなので、今うちらもどんどん辛い状況になっていく中で喧嘩せずに。そして世の中も辛い状況ですが、自分が辛い時に誰かに愛を注げるように僕は精進してます。元々愛が深いんですけど、精進します。東京公演は日生劇場にて3月7日~29日、大阪公演はSkyシアターMBSにて4月4日~14日、愛知公演は愛知県芸術劇場 大ホールにて4月19日~21日、福岡公演は久留米シティプラザ ザ・グランドホールにて4月26日~28日、熊本公演は熊本城ホール メインホールにて5月3日~4日、群馬公演は高崎芸術劇場 大劇場にて5月11日~12日。
2024年02月13日ミュージカル『カムフロムアウェイ』の製作発表記者会見が30日にカナダ大使館で行われ、安蘭けい、石川禅、浦井健治、加藤和樹、咲妃みゆ、シルビア・グラブ、田代万里生、橋本さとし、濱田めぐみ、森公美子、柚希礼音、吉原光夫が登場した。同作は、2001年9月11日に発生したアメリカ同時多発テロ事件(9.11)で行き場を失った飛行機のうち38機が、カナダのニューファンドランド島にある小さな町・ガンダーに不時着した実話から、人種、国、宗教、すべてを越えて繋がる人と人との心の物語をミュージカル化した。トニー賞、ローレンス・オリヴィエ賞、ニューヨーク・タイムズ紙の批評家賞をはじめ、数々の演劇賞を受賞し、この度日本初演を迎える。○■ミュージカル『カムフロムアウェイ』会見で涙を見せた森公美子マンハッタンの消防士の息子を持つ母・ハンナを演じた森は「ハンナは『まさか息子がそんなところに行くわけない』という思いでやってくれと言われて……」と説明しつつ、役の内容に「泣きそうになる」と涙をこらえる。何役も務めなければいけないため「ちょっと重い役ではあるんですけど、このポンコツが『今、私、誰!?』って。『私どこいったらいいの!?』って、その状況がずっと続いてて、泣きそうに。『どこどこどこ!?』と3〜4役やってて」とその大変さでも涙を流し、周囲は笑いながらも労っていた。「子供をすごく心配して歌わなきゃいけないんですけど、稽古中には泣きながら歌って、歌えない部分もあって、喉が詰まっちゃって歌えない」「演出家のダニーからは『そんな歌い方しちゃダメ。軽く歌わなきゃ』と言われて」と明かす森。周囲もさまざまな役を演じるため「稽古中にも『あんた誰!?』(役名で)誰が歌うと書くとわからないので、『さとしが歌う』『光夫の次』とかそういう感じで書いて進んでる」と苦労が重なっている様子。一方で「昨日はおにぎりを差し入れましたが、とうこさん(安蘭)がハンバーガー入れてくれたりとか、痩せるつもりで来たのにどんどん太ってくんですよ。気になっている今日この頃です」と締めくくっていた。東京公演は日生劇場にて3月7日~29日、大阪公演はSkyシアターMBSにて4月4日~14日、愛知公演は愛知県芸術劇場 大ホールにて4月19日~21日、福岡公演は久留米シティプラザ ザ・グランドホールにて4月26日~28日、熊本公演は熊本城ホール メインホールにて5月3日~4日、群馬公演は高崎芸術劇場 大劇場にて5月11日~12日。
2024年01月30日ミュージカル『カムフロムアウェイ』の製作発表記者会見が30日にカナダ大使館で行われ、安蘭けい、石川禅、浦井健治、加藤和樹、咲妃みゆ、シルビア・グラブ、田代万里生、橋本さとし、濱田めぐみ、森公美子、柚希礼音、吉原光夫が登場した。同作は、2001年9月11日に発生したアメリカ同時多発テロ事件(9.11)で行き場を失った飛行機のうち38機が、カナダのニューファンドランド島にある小さな町・ガンダーに不時着した実話から、人種、国、宗教、すべてを越えて繋がる人と人との心の物語をミュージカル化した。トニー賞、ローレンス・オリヴィエ賞、ニューヨーク・タイムズ紙の批評家賞をはじめ、数々の演劇賞を受賞し、この度日本初演を迎える。○■ミュージカル『カムフロムアウェイ』の製作発表記者会見にキャスト集結カナダ大使館代表として、主席公使デボラ・ポール氏から「2024年はカナダと日本の友好95周年という記念の年です。友好関係の基礎となっているのは、人と人の絆です。このミュージカルの心温まるストーリーを通じて、多くの方がカナダについてもっと知り、コミュニティ、思いやり、そして人と人とがつながることで生まれる癒やしの力の大切さを感じてくださることを願っています」とメッセージが送られる。また主催のホリプロ 菅井敦社長は「この一つの作品にこんなに素晴らしい方々を集めてしまって、他のミュージカルに大変申し訳ないなと思うぐらいの、日本を代表するミュージカル界のトップスターの皆さんにお集まりをいただいております」と自信を見せる。キャストは役や稽古について語り、安蘭は「私はダイアンといろんな人を演じるんですけれども、ダイアンはセリフやシーンがあるんですが、他の役は一言とかなのでどうにか違いを出したくて、声を変えたりとかいろいろ挑戦してるんですけれども、やりすぎだと言われる」と苦笑する。直前まで別の公演に出演していた加藤は、周囲から「来てないですよね」「そんなに知らないと思う」とからかわれ、「仲間に入れてくださいよ!」と立ち上がる一幕も。「2度とこのキャストでは再演できないだろうなという第一線で活躍している方々ばかりですし、一人一人の力が一つになった時にどれぐらいのエネルギーが出るんだろう」と期待した。町長役の橋本は「稽古が大変だとか作品が大変だとか言いたくはないんですけど、めっちゃ大変です」ときっぱり。「稽古を止めてはいけないという一心で、とりあえずセリフが飛んでも近いことを言ってればいいやろと突拍子もないことを言って、みんなわかって『さとしだね〜』と笑い飛ばしてくれる」と言ったそばから、「まだまだポンコツな店長……店長じゃない! すいません!」と言葉通りの間違いも。「ポンコツな町長ではありますけど、みんなと一緒に素敵な町を表現できたらと思います」と意気込んだ。吉原は「最初嫌だったんですよ、合わないかなとか。浦井とか」と名指しで会場を笑わせる。しかし「マジで最高のメンバーでやれてるんですよね。みんなが傷ついて失って今の立場にいる。無条件で繋がっている。本当にいい稽古なんです。お祭りごとじゃなくて、このメンバーが集まって命をかけてやっている」と太鼓判を押した。このメンバーを知った時の心境について一言ずつ求められると「よく集まったなと思いました」(安蘭)、「本当にこの一員に加われるのかと信じられない気持ちでした」(咲妃)、「びっくりしました」(シルビア)、「楽しみでわくわくしました」(濱田)、「面白いなと思いました」(森)、「稽古場がめちゃめちゃ楽しみ」(柚希)とそれぞれ表す。さらに「浦井くんと仲良くなれるかな」(吉原)、「俺もついにここまで来たかって思いました」(橋本)、「稽古のスケジュールが合うのかなと思いました」(田代)、「いっしょに芝居するのが楽しみすぎてワクワクしました」(加藤)、「幸せすぎるんですけど、光生さんと仲良くなれると思ってませんでした」(浦井)、「楽屋どうするんだろうと思いました」(石川)と個性豊かな回答を見せた。東京公演は日生劇場にて3月7日~29日、大阪公演はSkyシアターMBSにて4月4日~14日、愛知公演は愛知県芸術劇場 大ホールにて4月19日~21日、福岡公演は久留米シティプラザ ザ・グランドホールにて4月26日~28日、熊本公演は熊本城ホール メインホールにて5月3日~4日、群馬公演は高崎芸術劇場 大劇場にて5月11日~12日。
2024年01月30日ミュージカル『ファンレター』が、2024年9月から10月にかけて東京・兵庫で上演されることが決定した。『ファンレター』は韓国創作ミュージカルを代表する人気作で、2016年の初演以降、韓国で度々再演を続け、中国でも14都市で上演。“ファンレター”をきっかけに文人たちの世界に入ることになった、ある孤独な文学青年の成長が描かれる。日本初演となる今回は、作家を志す孤独な青年セフン役で海宝直人、彼に寄り添うもう1人の人物ヒカル役で木下晴香、セフンが憧れる小説家ヘジン役で浦井健治が出演。演出は栗山民也が手がける。<公演情報>ミュージカル『ファンレター』オリジナル・プロデューサー:カン・ビョンウォン台本・歌詞:ハン・ジェウン音楽:パク・ヒョンスク演出:栗山民也ミュージカル『ファンレター』ビジュアル【出演】チョン・セフン:海宝直人ヒカル:木下晴香イ・ユン:木内健人イ・テジュン:斎藤准一郎キム・スナム:常川藍里キム・ファンテ:畑中竜也キム・ヘジン:浦井健治【公演日程】東京公演:2024年9月9日(月)~30日(月) シアタークリエ兵庫公演:2024年10月 兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール公式サイト:
2024年01月30日『攻殻機動隊 SAC_2045 最後の人間』の公開を記念したトークイベントが12月2日、東京・グランドシネマサンシャイン池袋で行われ、同作の総監督を務める神山健治、過去に『GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊』『イノセンス』を手がけた押井守監督が登壇した。2022年5月からNetflixで配信されたフル3DCGアニメーション『攻殻機動隊 SAC_2045』シーズン2(全12話)に新たなシーンを追加して再構成した劇場版。前作『攻殻機動隊 SAC_2045 持続可能戦争』に続き、神山健治と荒牧伸志(『APPLESEED アップルシード』)が総監督、『新聞記者』『余命10年』などの実写映画で知られる藤井道人が監督を担当した。左より)押井守、神山健治(総監督)世界規模の経済災害とAIの爆発的な進化により、計画的かつ持続可能な戦争へと突入した2045年を舞台に、全身義体のサイボーグ・草薙素子率いる公安9課は、突如として出現した新人類「ポスト・ヒューマン」の電脳犯罪を阻止するべく奔走する。神山監督は「世界情勢も大きく変わった。2045シリーズが描こうと思ったことがどんどんパスされるほど、時の早さを感じますね」と制作過程で急激に進んだ時代の変化と、作品の関係性を語った。その言葉に対し、押井監督は「神山、まだやっているんだと。『攻殻』をって意味じゃなくて、時代というテーマを果敢に追いかけているということに尽きる。よく戦っている」と激賞し、「昔は時代に抜きつ抜かれつだったけど、今は時代がどんどん先行するから、時代をテーマにするのは難しくなってきた。(自身は)『パトレイバー』で時代に関わろうとした時期はあったが、なかなかできない」と話していた。本作の重要な設定であるダブルシンク(二重思考)について、押井監督は「(自身の作家性として)虚構と現実と散々言われてきたけど、そういうことではなく、映画を作る上での方便。それ自体が映画になるわけではない」と説明し、「虚構なしで生きている人間はいないし、人間は年を取ると、現実と自分の落としどころが見えてくる。最終的には人間の現実を語りたい」と目指す道を示した。士郎正宗氏の原作コミックを起源とした「攻殻機動隊」シリーズが、長年愛される理由に話題が及ぶと、押井監督は「散々、聞かれたけど、分からないね」。当初はインターネット、現在ではAIに対する畏怖や恐怖が織り込まれているが、「新しい技術や未来像は願望で語られるが、実際には違うところで進化する」だといい、「恐怖は願望の裏返し。その願望を下敷きに、映画を作り出すのが僕らの仕事で、予言するために映画を作っているわけではない」と語った。取材・文・撮影=内田涼<作品情報>『攻殻機動隊 SAC_2045 最後の人間』公開中 ※3週間限定公式サイト:士郎正宗・Production I.G/講談社・攻殻機動隊2045製作委員会
2023年12月03日ミュージカル『モンパルナスの奇跡』が、2024年6月に東京・よみうり大手町ホールで上演されることが決定した。本作は、ストレートプレイからミュージカルまで様々な作品を手掛けるG2が長年構想を温めてきたオリジナルミュージカル。20世紀初頭、モンパルナス界隈の芸術があふれかえっていた時代を生き、芸術界において“稀代の美男芸術家”と言われるモディリアーニと、彼の才能に惚れ込み、支え続けたズボロフスキーの唯一無二の友情を軸に、ふたりをめぐる真実の愛、そして芸術にかける執念とプライドを描く。主演は浦井健治が務めるほか、音楽はG2とミュージカル『SPY×FAMILY』や音楽劇『ブンとフン』など多くの作品を手がけてきた、かみむら周平が担当する。公演の詳細およびそのほかの出演者は後日発表される。<公演情報>ミュージカル『モンパルナスの奇跡』脚本・作詞・演出:G2音楽:かみむら周平出演:浦井健治 ほか2024年6月 東京・よみうり大手町ホール※詳細は後日発表
2023年11月22日ダークコメディ交互上演『尺には尺を』『終わりよければすべてよし』の初日前会見と公開フォトコールが18日に東京・新国立劇場で行われ、岡本健一、浦井健治、中嶋朋子、ソニン、演出を務める鵜山仁氏が登壇した。今回上演される“ダークコメディ”2作は、「ベッド・トリック」(男性が期待していた相手とは異なる女性がベッドを共にする仕掛け)が物語のカギを握る表裏一体のような戯曲であり、シェイクスピア作品の中では数少ない女性が物語の主軸となる作品。悲劇とも喜劇ともつかない、結末から「問題劇」とも分類される2作を交互に上演することでシェイクスピアの鋭い視点と同時代性を浮かび上がらせている。○■ソニン、14年ぶりのカンパニーは「家族のような存在」『尺には尺を』『終わりよければすべてよし』2作品を交互に上演することについて「2作品を同時に、同じキャストが出ているというのはなかなかないことで、2回初日を迎えるのは私自身も初体験でなんとも不思議な感覚」と話したソニン。稽古に関しても「2倍大変なのかと思っていたら……違います! 2倍じゃない。4倍大変でした!」と苦労をにじませつつ、「2倍の二乗の4倍の二乗の16倍、味わい深い公演になったらいいなとわくわくしています」と笑顔を見せた。14年ぶりに同カンパニー参加となったソニンは「皆さん相変わらずよくしゃべるので私も負けじと! 久しぶりに帰ってきたからこそ、“ソニン、どんなもんになったんじゃい?”という目で見られているのかなと勝手に思いながら、腕をぶんぶん振り回していました」と意気込んで稽古に臨んだことを明かす。「家族のような存在で皆さん何の気も遣わずバシバシ言ってくる(笑)。遠慮せずに言い合えるのは他のカンパニーにないもの。その中でわがままに演じることができているのが幸せ」と感謝を語っていた。
2023年10月18日ダークコメディ交互上演『尺には尺を』『終わりよければすべてよし』の初日前会見と公開フォトコールが18日に東京・新国立劇場で行われ、岡本健一、浦井健治、中嶋朋子、ソニン、演出を務める鵜山仁氏が登壇した。今回上演される“ダークコメディ”2作は、「ベッド・トリック」(男性が期待していた相手とは異なる女性がベッドを共にする仕掛け)が物語のカギを握る表裏一体のような戯曲であり、シェイクスピア作品の中では数少ない女性が物語の主軸となる作品。悲劇とも喜劇ともつかない、結末から「問題劇」とも分類される2作を交互に上演することでシェイクスピアの鋭い視点と同時代性を浮かび上がらせている。○■浦井健治、『尺には尺を』『終わりよければすべてよし』会見に登場『尺には尺を』ではクローディオを、『終わりよければすべてよし』ではバートラムを演じる浦井。両役について「自己中でゲスでクズと言われる役ですが、演じていると懸命に生きる場所を探しているような感覚があります。そこが実は終着点がない、この役のおもしろさなのかなと思っています」と話した。これまでシェイクスピアの歴史劇を上演してきた同カンパニー。今回は初めて歴史劇以外の作品を上映することになり、稽古中にはディスカッションが多く行われていたそう。演出を手掛けた鵜山は「話がざっくばらんにできるようになった。みんな錆が付いてきたというか、経験が蓄積されてきた」とキャスト陣の変化について話すも、「浦井くんだけは不思議と年なんか取っていないみたいな顔して芝居をしている」といじり、浦井もタジタジの様子だった。その後も14年ぶりに同カンパニーに参加したソニンが成長を褒められ大喜びしながら「だってよ! 健ちゃん!」と、急に浦井に水を向けると「よかったね……(笑)」と一言。「やっぱ変わってない! ルックスも変わってないもんね」とソニンからも言われると「なんで僕の話になるの……」とつぶやき、笑いを誘っていた。
2023年10月18日ダークコメディ交互上演『尺には尺を』『終わりよければすべてよし』の初日前会見と公開フォトコールが18日に東京・新国立劇場で行われ、岡本健一、浦井健治、中嶋朋子、ソニン、演出を務める鵜山仁氏が登壇した。今回交互上演される“ダークコメディ”2作は、「ベッド・トリック」(男性が期待していた相手とは異なる女性がベッドを共にする仕掛け)が物語のカギを握る表裏一体のような戯曲であり、シェイクスピア作品の中では数少ない女性が物語の主軸となる作品。悲劇とも喜劇ともつかない結末から「問題劇」とも分類される2作を、交互に上演することでシェイクスピアの鋭い視点と同時代性を浮かび上がらせている。○■『尺には尺を』『終わりよければすべてよし』会見&公開フォトコール初日を迎える心境を「稽古を2本同時にやって、きょう初日を迎えることができるんですけども、正直どういう感じになるのか全体像が全く見えていない(笑)」と話した岡本。「お客さんが入って初めて成立するものなんじゃないかなと思う」と意気込みを語った。『尺には尺を』で演じるアンジェロという役柄について、自分の欲望に忠実に生きた男だと紹介されると、「はたから見ると、パワハラだったり、セクハラだったり権力をかざしている風に見える……ただやっている本人からしてみると、政治的なことには法律に則ってやっているんです」と説明。「ただそこに女性との出会いとか愛が芽生えると、そういったところが本当に簡単に崩れていくんだなぁとか、嘘をつくと取り返しが付かなくなるとか…色んなことを考えています。毎回(演じながら)色んな感情が出てくる」と明かした。2作を交互に上演する同公演だが、2作品を演じ分ける際の切り替えについて聞かれると、岡本は「『尺には尺を』ではこのような格好(黒の法服)ですが、もう一方はフランス王なんです。死にかけの老衰したおじいちゃんみたいな感じなので、衣装を着たら勝手に変わっちゃます(笑)」とコメントし、笑いを誘った。カンパニーとしては14年、シェイクスピア歴史シリーズとしては12年の付き合いがあるという同カンパニー。「絆を感じた部分は?」という質問に、岡本は「すごい信頼している部分がある」と回答する。「人間的な部分や性格とかというよりも作品に対する思いの強さ。難しいと言われるシェイクスピアを人間的で日常的に表現してくれる人たちが集まっている」と力強く語る。「特にこの3人(浦井・ソニン・中嶋)は突出してその部分がすごいので信頼しています。普段の私生活は全然知らない……なにをしているのかわからない(笑)。だけど舞台の上でつながっている」と笑いを交えつつ、3人を絶賛していた。
2023年10月18日約400年前の戯曲ながら、今なお世界中で上演されているシェイクスピア作品。なぜこんなに愛され続けているのか。まさに今シェイクスピア劇に向き合う岡本健一さん、浦井健治さんの対談と、数々のシェイクスピア作品から魅力を探る。2009年に新国立劇場で鵜山仁さん演出により一挙上演された『ヘンリー六世』三部作。三部を通すと上演時間全9時間にものぼる超大作に出演していた岡本健一さんと浦井健治さんのふたり。そこを皮切りに、『リチャード三世』『ヘンリー四世』『ヘンリー五世』『リチャード二世』など、鵜山演出のシェイクスピア作品の数々に共に出演してきた。そしてこのたび出演するのは、「シェイクスピア、ダークコメディ交互上演」と称しておこなわれる、『尺には尺を』と『終わりよければすべてよし』という2作の交互上演。岡本健一(以下、岡本):過去に鵜山さんともっと大変な企画をやったから、今回の交互上演くらいでは驚きはなかったな。浦井健治(以下、浦井):確かに(笑)。ただ、これまでのような歴史劇じゃなく、シェイクスピア作品の中でも問題作といわれるダークコメディ。どっちもベッドトリック(相手を騙して違う人にベッドの相手をさせる罠)があったり、似たテイストの物語だから、ちょっと…というか結構混乱しますよね。岡本:これまでは歴史劇で戦争ばかりしていたけれど、今回はそういう争いごとは全然ないし、女性を主体とした物語というのも初めてだし。今の時代に、自分たちがこの話をやることに意味がある気はしてて。浦井:どちらの作品も、女性がすごく戦略家なんですよね。岡本:女優陣と話してると、男性側と女性側で全然作品の捉え方が違っているのが興味深いなと。――『尺には尺を』は、公爵の代理でウィーンの統治を任されたアンジェロが、婚姻前に男女の性交渉を禁じる姦淫罪でクローディオに死刑の判決を下したことから起こる物語。そして『終わりよければすべてよし』は、伯爵夫人の息子・バートラムに想いを寄せるが彼に結婚を拒否された侍女のヘレナが一計を案じる物語。岡本:『尺には尺を』とか、登場人物がみんなひどい人たちだよね。浦井:全員ひどいです。岡本:公爵が人に統治を押し付けるとかありえないでしょ(笑)。ただ、法律っていうものをちゃんと見直さなきゃいけないのかもしれないというのは、この作品で思ったかな。あと、ひとりの女性との出会いで、こんなに人間の思想が変わるんだっていうことの面白さとか。浦井:僕が演じるクローディオ側の目線で言うと、政治とか権力側の意向で人間の生死が決まるっていうのが不条理ですよね。クローディオのセリフに「生きようと願うことが死を招くことであり、死を求めることに生があると覚悟しています」っていうのがあるんですけど…。岡本:えっ今の、もう一回言って。浦井:(笑いながら復唱して)死に立ち向かうことが生きることに繋がるって、他のことにも置き換えられる気がするんです。大変なときこそ成長のチャンスというか。生きる意味を考えさせてくれる話だなと。もう片方もまた、生きることの意味をみんなで見つけていくような作品ですけど、こっちのほうがもっと体当たりな感じはありますよね。岡本:『終わりよければすべてよし』で自分が演じる王は衰弱して死の間際なんだけれど、ひとりの女性との出会いで元気になる。一応、薬が効いたってことなんだけど、人間の生きようとするエネルギーがそうさせたと思ってるんだよね。まさに「終わりよければすべてよし」って思うことで、物事が前に向いていくことってある気がして。そう思ってもらえる作品にできたらいいなと。――演出の鵜山さんをはじめ共演者も、これまでシェイクスピアシリーズを一緒に作ってきた面々ばかり。岡本:10年以上、ほぼ同じカンパニーでやってきてるけど、それがすべて鵜山さんの頭の中から始まってるんだと思うとすごいよね。浦井:今回ご一緒してあらためて感じたのは、それぞれの人に寄り添って、その人が理解しやすい言葉を選んで話してくれているんですよね。岡本:人それぞれに説明の仕方が違って、俺には擬音ばっかり(笑)。浦井:僕は『ヘンリー六世』三部作が初めてのシェイクスピアだったんですよね。それまでセリフ劇的なことをあまりやったことがない中、周りは劇団を背負ってこられたような方ばかりで、そのときは、稽古場で毎日自分の不甲斐なさばかりを実感させられる日々でした。岡本:それ、全然楽しくないじゃん。浦井:でもその心理状態が、そのときに演じた役とリンクできた部分はあったんです。鵜山さんからは、役と一緒に道を歩んでいるようなイメージでセリフを体感しながら言って、と言われていて。実際、役の血が体の中に流れているかのようにセリフを言っている諸先輩方と、何作品もご一緒させていただいて学んだことも大きいですし。岡本:ここでご一緒している年配のみなさん、本当にすごいからね。シェイクスピアうんぬんていう次元じゃなく、セリフが話し言葉としてスッと入ってくる。それを見て自分もあそこに追いつこうってなるし、無言の教えがいっぱいあるからね。最初の頃、この人たちに役者として認められたい、認められるにはどうしたらいいだろうってすごく考えてた。俺としては、シェイクスピアだとか話がどうとかは置いといて、このすごい俳優さんたちが頑張っていて、それだけでも感動するから観に来たほうがいいよって思ってるくらい。高尚な劇じゃないよということは言っておきたい。――数々のシェイクスピア作品を経験してきたおふたりに、あらためてシェイクスピアの面白さを聞いた。岡本:いつも言うんだけど、シェイクスピアの戯曲って劇場で演じるために書かれてるから、本を読んだだけじゃ面白くないんだよね。人の声を通してようやく面白さがわかる。浦井:僕もシェイクスピア劇に対して、セリフが難しいってイメージを持っていたんです。でも、実際にそれぞれのキャラクターを理解して聞くと、そんなこともなくて。岡本:劇場で体感して、ようやくその魅力がわかるんだと思う。なんでこんな400年も前の作品を日本で上演するんだろうって思うけど、やってみると、今の自分たちとか今の日本の社会とかに通じるものが、そこに書かれていて、そこにちゃんとメッセージがあるんだよね。今回の舞台も、観に来たお客さんの中に、きっと似たような物語があるし、共鳴する登場人物があると思うし。浦井:イギリスのストラトフォード=アポン=エイヴォン(シェイクスピアの故郷)に行ったときに、街にシェイクスピア作品の登場人物の銅像が立っていたんです。それを見て“人気キャラ”なんだなと思ったんです。人間の中身とか関係性をわかりやすく分類してキャラクターとして描いているから、誰もが自分や周りの人に置き換えて物語を身近に見られるのかなって。しかもそれが未来への教訓にもなる。岡本:政治家こそ観たほうがいいよね。それこそ国のつくり方とか、国を統治する成功例も失敗例もたくさん描かれているから。浦井:シェイクスピア劇っていうと高尚なイメージがありますけど、人間の普遍的なことを、国だったり恋愛だったりに置き換えて面白おかしく書いたものなのかなっていう気がしています。岡本:それを高尚なものとしてやろうとすると、退屈な芝居になるんだよ(笑)。このカンパニーは、壮大なセリフをどうしたら自分たちの生きた言葉として生々しくしゃべるかってことを考えてる人ばかりだから。新国立劇場だから格式高い印象があるかもしれないけど、高尚な劇じゃないよってことは言っておきたいな。シェイクスピア人間の本質をついたセリフの数々が時代を超えて愛される。16世紀後半から17世紀初頭に活躍したイギリス出身の劇作家で詩人。シェイクスピア作として現存する戯曲は全37作品にのぼる。歴史劇、悲劇、喜劇と、そのジャンルは多岐にわたり、現在に至るまで世界各地で上演されている。その多くは古くから残る説話や歴史文献が題材となっているが、物事の本質をついたセリフなどが時代を超えて評価されている。シェイクスピア、ダークコメディ交互上演『尺には尺を』『終わりよければすべてよし』10月18日(水)~11月19日(日)新国立劇場 中劇場作/ウィリアム・シェイクスピア翻訳/小田島雄志演出/鵜山仁出演/岡本健一、浦井健治、中嶋朋子、ソニン、立川三貴、吉村直、木下浩之、那須佐代子、勝部演之、小長谷勝彦、下総源太朗、清原達之、藤木久美子、川辺邦弘、亀田佳明、永田江里、内藤裕志、須藤瑞己、福士永大S席8800円A席6600円B席3300円2作品通し券(S席のみ)1万5800円当日発売のZ席1650円のほか高齢者割引(65歳以上)、学生割引、ジュニア割引(小中学生)、障がい者割引などあり新国立劇場ボックスオフィス TEL:03・5352・9999岡本健一さん(写真右)1969年5月21日生まれ、東京都出身。俳優として舞台で精力的に活動し、これまでに数々の演劇賞を受賞。また、音楽活動もおこなっており、所属するRockon Social Clubの2ndアルバムのリリースも控える。浦井健治さん(写真左)1981年8月6日生まれ、東京都出身。主にミュージカル、ストレートプレイで活躍。来年3月、ミュージカル『カム フロム アウェイ』が控える。発売中の3rdアルバム『VARIOUS』のタイトルを冠したライブDVDが10月18日発売。※『anan』2023年10月4日号より。写真・小笠原真紀構成、取材、文・望月リサ(by anan編集部)
2023年09月30日娘にサッカーは……「やらせたくない」(※画像は丸山桂里奈さんオフィシャルブログより)本並健治さんは2020年10月に丸山桂里奈さんと結婚し、2023年2月23日に第一子の女の子が誕生。日々、夫婦で育児に取り組んでいることをSNSで明かしています。そんな本並さんが9月24日放送のラジオ『すくすく育て 子どもの未来健康プロジェクト』(ニッポン放送)に出演。子育てにまつわるさまざまなトークを展開しました。赤ちゃんが生まれたとき、本並さんは山形にてお仕事中だったためにすぐに会えず、翌日初対面した際に「めちゃめちゃ可愛かったです。感動でした」。お腹の中にいた頃から話しかけたり、歌を歌って聴かせたりしていたそうで、対面したときの喜びもひとしおだったようです。生後7ヶ月となった娘はすっかり「パパっ子」に。「僕が抱っこすると泣き止んで、ずっと僕の方見てたり」するのでたくさん抱っこしているそうですが、そのせいか「最近、腱鞘炎なったんですよ。めっちゃ手首痛いんですよ」という状態に。本並さんは「赤ちゃんって重い」「手首の方向って縦じゃないですか」と説明し、赤ちゃんを横抱きで支えるような動きは日常生活であまりないことから、不自然な恰好で抱き続ければ腱鞘炎になってしまうのも当然だと感じたようです。元サッカー日本代表のゴールキーパーである本並さんは強靭なフィジカルの持ち主ではありますが、それでも連日の抱っこには敵わないのかもしれません。(※画像は丸山桂里奈さんオフィシャルブログより)娘の将来について「サッカー選手にしたいですか?」と聞かれると、「本人がやりたいと言ったらやらせますが、基本的にコンタクトスポーツはやらせたくない」と消極的な様子。自分も妻の丸山さんも、サッカーでケガを負っているため、可愛い娘にはやらせたくない気持ちが強いそうです。ただ、スポーツを通して周囲の人々への感謝の気持ちを学ぶことは大切だとして、「オリンピックを目指して、個人競技をしてほしい」とも明かしていました。加えて自分も丸山さんも、サッカー選手として海外で活動していた経験があることから、子どもにも多言語学習が必要だと考えているという本並さん。英語のみならず、中国語やポルトガル語など複数の言語習得によって、将来的に「いろんな仕事ができるようになる」のではと考えているそうです。育児中の腱鞘炎はパパにも起こり得る赤ちゃんを抱っこしていて親指付け根側の手首に激痛が走ったら、それは「腱鞘炎」かもしれません。腱鞘炎は妊娠・出産期や更年期の女性に起こりやすい傾向があり、ある調査では35.2%の女性が産後、手や手首に痛みを感じた経験があると答えています。腱鞘炎の原因のひとつに「産後のホルモンバランスの変化」もあるといわれており、女性に多いことは確かなのですが、もちろん男性でも腱鞘炎になる可能性はあります。産後まもない時期は赤ちゃんの抱っこや授乳など、腱鞘炎のリスクになる動きが多いもの。赤ちゃんの抱き方に慣れない中、首が据わらない新生児の頭をしっかり支えて抱き上げたり下ろしたりする動作が、授乳、沐浴、おむつ交換などで頻回に生じます。そうした際、抱き方に慣れていないと、「手首が手のひら側や親指側に過度に曲がった状態」で赤ちゃんを手で掴むように抱っこしてしまうことも多いため、結果的に親指の筋の使いすぎとなって、腱鞘炎になると考えられます。ゆえに腱鞘炎は、ママはもちろん、日々抱っこなどを繰り返しているパパにも起こり得る症状なのです。腱鞘炎を放っておいたり、正しい対処をしなかったりすると、症状が悪化して動きがスムーズでなくなったり、一層症状が強くなったりといった悪循環が生じる可能性があります。とくに、「痛みが2週間以上続いている」「ひどい痛みや腫れがある」「患部を動かさなくても強い痛みがある」「市販薬を1週間ほど使用してもよくならない」といった場合は、整形外科を受診してくわしく調べてもらいましょう。参照:産後に親指付け根側の手首に激痛! 腱鞘炎の治し方と予防法【理学療法士監修】
2023年09月26日舞台『家族モドキ』の公開ゲネプロが25日に東京・日比谷シアタークリエにて行われ、山口祐一郎、浦井健治、大塚千弘、保坂知寿が取材に応じた。同作は田渕久美子(脚本)×山田和也(演出)のコンビによるオリジナル作。大学で教鞭を執る高梨次郎(山口祐一郎)は、窓から家を覗いてきた若者・木下渉(浦井健治)に気づく。次郎の一人娘・民子(大塚千弘)の大学時代の同窓生だと名乗る渉を家に引き入れ、数年ぶりに家に帰ってくる娘の民子と再会を果たすことになったが、予期せぬ事実が発覚。混乱する次郎の前に、渉の妻・木下園江(保坂知寿)が現れ……。2020年12月にシアタークリエ他にて上演した『オトコ・フタリ』以来、脚本・演出・キャストと同じメンバーが約3年ぶりにそろったという同作。山口は「コロナのこともあって大変だったんですけど、その期間もみんなで力を合わせて、今年また会えて素敵な劇場で楽しい作品をお客様にも楽しんでいただけるということで、初日を今から楽しみにしています」と喜ぶ。同作に込められたメッセージについて聞かれると、「家族じゃないですかね。思いやる気持ち」(保坂)、「生きてたらいろんなことがある」(大塚)、「笑った後に泣くような人生だよなと。一寸先は闇じゃないですけど、みんなに起こりうる。今の日本で生活していたら必ず起きることかもしれない、だから学べるところが魅力」(浦井)とそれぞれに表す。最後に山口は「みんな違っていいんですよ~、あなたはあなたでいいんですよ~」と優しい言葉でまとめていた。また家族観について話が及ぶと、山口は「がんもどきも、雁のお肉に似てるということで、『家族モドキ』も“家族のような”というんですかね。いろんな形で『家族はこういうものです』と教育され、気がついた時にはしがらみの中で生きていくようなことがあるかもしれないんですけど、そんな中でカチッとした家族じゃなくて『今までと違ってこんなことがあるんじゃないでしょうか』という提案につながっていく」と同作について語る。「楽にみなさん頑張って生きていきましょう、というメッセージを自分ももらっているつもりです」と明かした。浦井は「ミュージカル界といいますか、演劇界って家族だなと痛感すると言いますか。『目線の先に未来がある』じゃないですけど、プロディーサーさんの眼差しとか、祐さんとか知寿さんのやってきたものの大きさも含めて、一緒に同じ時代を家族として生きていられることは醍醐味だなという気がします」と演劇界の“家族感”について話す。大塚は「“家族”と聞くと、あったかくなれる。それは血の繋がりがあろうとなかろうと関係ないんだなというのを、この作品を通じて痛感しましたし、この3年間、コロナでマスクで顔が見えなかったりという中での、人とのつながりを経験したからこそ感じるあったかさだったり、そういうものって家族なんじゃないかなって思います」、保坂は「血のつながりもあるけれど、そうでないつながりで、お互いを受け入れて寄り添って生きていく集合体というか、それはいろんな形があるよねというのが、『家族モドキ』という作品なのかなと思っています」と語った。公演は東京・日比谷シアタークリエにて7月26日〜8月13日。
2023年07月25日“現代における家族の形”を描いた新作舞台『家族モドキ』。山口祐一郎、浦井健治、大塚千弘、保坂知寿という実力派俳優4人が『オトコ・フタリ』(2020)以来、約3年ぶりに集結した。脚本・田渕久美子、演出・山田和也のタッグのもと、お互いを思いやる優しい心であふれた温かい物語を紡ぐ。共演の山口、浦井に話を聞いた。家族とは? 大事な人たちともう一度巡り合う作品ーーまずは今回『家族モドキ』という作品での共演になります。おふたりが演じられる役について、それぞれどのようなところに魅力を感じていらっしゃいますか?山口2020年から始まったコロナ禍。特に田舎から上京してきた学生さんにとっては辛い時期でしたよね。学校に行こうにもアルバイトに行こうにも、はたまた劇場に行こうにもどこも開いていない。家に帰ろうものなら「あなたが東京へ行ったことはみんな知っているから、絶対に帰ってこないように」と突っぱねられるというね。この間、『キングダム』の公演で札幌に行ったんです。そうしたら、この3年間で初めてじゃないかな。飛行機の座席も満席だったし、空港から駅に行く電車の中も混んでいて、マスクはしていましたけど、みなさん楽しくお話しされていたんですよ。ああ、コロナ禍以前の世界に、完全ではないにしても戻ってきているのかなと思いました。そんな今の時期に、この『家族モドキ』です。みんなが忘れかけていた、〈家族〉や〈仲間〉や〈恋人〉や〈同窓生〉といった大事な人たちともう一度巡り合える作品。今だからこそ上演する意味があるのかなと思います。僕が演じるのは父・高梨次郎。この多様性が尊重される時代でも『家族とはこういうものだ! 父親とはこういうものだ!』とひとりで言い張っているような親父です。本当は、父としての思いやりや温かい心ももっているのかもしれませんが……そんな父親を演じます。浦井僕は、その祐さん(山口祐一郎)が演じる父・高梨次郎と、大塚(千弘)さんが演じる娘・民子との間に入っていく役柄。渉は民子の大学時代の先輩になります。作品の中ではいろいろなことが起きて、いろいろな関わり方をしていくので、『家族とはなんだろう?』とお客様と一緒に考えていけるような役割を担うんじゃないかなと、現時点では思っています。ーー浦井さんは保坂さんと夫婦役ですね!浦井はい。最初は驚きましたし、『え、浦井でいいんでしょうか……』とも思いましたが、夫婦役ができることを光栄に思っています。人生の縮図が詰まっている脚本ですが、その中でこの夫婦が担うものも大きいと思うので、誠実に向き合っていけたらと思います。ーー一方の山口さんは、大塚さんが娘役です。何度か共演もされています。山口はい。最初に大塚さんにお会いしたのは、彼女が高校生のときかな。ご両親がいらっしゃって「娘をよろしくお願いします」とご挨拶いただきました。なので、僕も冗談で「え、僕でいいんですか?」と返したら、お母様が「はっ?」と(笑)。お父様が笑ってくださって冗談が成立したからよかったですけどね(笑)。そんな思い出が蘇りましたが、あれから二十数年経ちました。それから保坂さんは、彼女が劇団に来たときから知っていますので、そういう意味だと40年ほど。浦井さんとも、彼がデビューしたときからご一緒させていただいています。この『家族モドキ』の「モドキ」というのは、「家族のような」というね。ただただこのお仕事のために集まって、お互いのこともあまり知らずに、仕事が終わったらさようなら……というのではなくて。お互いが同じ場所でいろいろなことを経験して、またそれぞれ離れたところで経験を重ねて、また集まってきて……まさに「家族モドキ」。ご縁ですよね。浦井お話を聞いて改めて感じましたが、ミュージカル界のキングである山口祐一郎さんは、ずーっと見守ってくださっているんですよ。第一線を走っていらっしゃる先輩なのに、こんなにフレンドリーと言いますか、みんなのことをいつも見守りながら、引っ張ってくださる。またこうしてご一緒できること、嬉しいし、幸せだなぁと思います。より魅力的な一瞬一瞬をーー浦井さんは『キングアーサー』、山口さんは『キングダム』という“歴史もの”に出演されて、今回は現代劇です。何か違いを感じる部分はございますか? 意外と違いはないものですか?浦井うーん……何かありますかね?山口ついつい芝居中に、そのようなタッチになってしまったりしてね(笑)。浦井あはは、突然、刀を振り回さないでくださいね(笑)。山口『キングダム』を振り返ると、殺陣がとにかく大変で、みんなギリギリのところでやっていたんですよ。。でも、回を重ねるごとに、その殺陣がリアルになっていって、呼吸のタイミングまで合わせられるようになっていって……。毎年人口が減っている、この小さい島国ですが、ただただ衰退するわけではなくてね、そこにいる一人ひとりは自分の仕事に矜持を持って、真摯に真面目に向き合っている。素敵な若者がいっぱいいるんだと証明してくれた気がするんですよ。『キングダム』でたくさんのエネルギーをいただいたので、この『家族モドキ』では、古典とか現代劇とか映像とか舞台とか、そういう区別に拘束されずに、より魅力的な一瞬一瞬を作っていきたいと思います。今回出演する俳優は、その創作ができるメンバーだと思っていますから。ーータイトルにちなみ、おふたりにとっての「家族」とは? もしくは「家族モドキ」で連想されるものがあればぜひ教えていただきたいです。浦井ミュージカル界ってちょっと家族的なところがあるような気がするんですよね。山口さんを始めとした諸先輩方、我々の世代、そしてその下の若い世代がいて、互いを意識したり、見守ってくれたりしている。プロデューサーさんも含めて、これからの日本のミュージカルのあり方を考えている意味でも『家族モドキ』だなと感じます。山口『家族モドキ』って、とてもチャーミングなネーミングですよね。作家の田渕先生は本当に予言能力があるかのようだなと思うんです。戦後、核家族というものが理想とされてきたけれど、その〈あるべき姿〉がだんだん崩れていき、現代はまさに不確実で、多様性を尊重する時代になっている……。この作品を通して、改めて「家族とは何か」を考えてみようよと言われている気がします。4人が織りなす楽しいお話です。劇場でお待ちしています!取材・文:五月女菜穂撮影:源賀津己<公演情報>『家族モドキ』2023年7月26日(水)~2023年8月13日(日)会場:東京・シアタークリエ東京公演終了後、大阪(8/18~20・サンケイホールブリーゼ)、愛知(8/24・刈谷市総合文化センター アイリス 大ホール)にて上演《あらすじ》その日、高梨次郎(山口祐一郎)はリビングで立ったり座ったり、落ち着きがなかった。おまけに、ひとりの若者が、何度も窓から室内を覗いてくる。次郎はその若者を呼び止め、人の家を覗く無礼をたしなめる。彼は木下渉(浦井健治)と名乗り、次郎の一人娘・民子(大塚千弘)の大学時代の先輩だという。渉を家の中に引き入れる次郎。実はその日、民子が久しぶりに家に帰ってくることになっていたのだ。数年ぶりに父と娘は再会を果たすも、予期せぬ事実が発覚し、次郎は混乱。そして渉の妻・木下園江(保坂知寿)が現れて――。チケット情報
2023年06月29日ミュージカル界を牽引する俳優のひとりである浦井健治さん。いまや『笑う男』や『キングアーサー』など数々の舞台で主演をしているが、初めて主演を務めたのが、世界的ヒット小説を日本でミュージカル化した『アルジャーノンに花束を』。’06年の初演時には菊田一夫演劇賞を、’14年の再演時には読売演劇大賞最優秀男優賞を受賞した作品だ。その作品に、なんと9年ぶりに帰ってくる。「時代を如実に映し出したとても演劇的な作品です」「主演という立場で、ゼロからオリジナルミュージカルを立ち上げる経験はこの作品が初めてでした。音楽監督や演出家と顔をつき合わせて、この曲はこういう感じにしていこうと話して。作っていく過程に携わる幸せを感じ、カンパニーとお客様が一丸となっていく現場を初演、再演とできたことは、今の自分の財産になっています。今回は演出が上島雪夫さんになりますし、過去の公演をリスペクトしつつ、’23年版をみんなで作っていきたいですね」演じるチャーリイは、30歳を過ぎても幼児並みの知能しか持たない青年。その彼が、大学の高名な先生からの申し出により脳の機能を上げる手術を受け、天才へと変貌してゆくことで、これまで知らなかった人間の悪意や社会の理不尽に直面する。「ファンタジーとしてとらえられている作品ではありますが、僕はこの物語が今の世の中を切り取っているように感じています。チャーリイが体験する人体実験は比喩というのか…。実験は成功なのか失敗なのか答えが出ないまま突き進んでいきます。今って、自分が欲しい情報だけをチョイスして手に入れる時代で、その情報というのも、一部が切り取られた情報だったり、それが本当なのかどうなのか検証されていないままのものも多く、自分にとって都合のいい“真実”だけを受け取ってしまう危険がある。しかもそうやって短く切り取られたものに価値が置かれてしまっている。そういう時代を如実に映し出しているところがすごく演劇的だなと思っています。チャーリイは、母親に存在を否定されて生まれてきても人と繋がろうとするし、その純粋さは人体実験後も変わらないんです。ただ、そういう彼の存在によって逆に、周りの人の業とかエゴ、狂気といったものがあぶり出されてくる作品でもあるんですよね」あらためて「戯曲をお客様に伝えることを大事にしたい」とも。「もちろんプレイヤーの熱も舞台では大事だけれど、それが戯曲の邪魔になってはいけない。ミュージカルもそうで、“歌はセリフのように、セリフは歌のように”という言葉がありますけれど、言葉を伝える歌でありたいとつねに思っていて。今回、9年ぶりの役ですし、時間を経たことで影響されるセリフも、重く響いてくる言葉も変わっているはずなので、しっかり向き合いたいですね」3月にはオリジナルアルバム『VARIOUS』をリリースし、5月からはツアーも予定されている。「今回、SOPHIAの松岡充さんに曲を書いていただいているんですが、レコーディングでも手取り足取りディレクションしていただいたうえ、MVにまで出演してくださいました。またミュージカル『エリザベート』の曲で望海風斗さんがトート役で参加してくれたり。僕が書いた亡き父への想いや、父の遺した言葉を、植村花菜さんが歌詞にしてくださった曲が収録されていたり。すごく大事な作品になりました。まだまだ完全に日常に戻ってはいませんが、アルバムを引っ提げてライブをさせていただける状況になりましたし、音楽の力を少しでも伝えられたらと思っています」ミュージカル『アルジャーノンに花束を』幼児並みの知能しか持たないチャーリイ(浦井)に、ある大学の先生から頭をよくする研究への参加を提案される。同じ実験を受けるネズミのアルジャーノンを競争相手に、連日検査を受けるが…。4月27日(木)~ 5月7日(日)東京・日本青年館ホール原作/ダニエル・キイス『アルジャーノンに花束を』(ハヤカワ文庫)脚本・作詞・オリジナル演出/荻田浩一演出・振付/上島雪夫出演/浦井健治、東山義久、北翔海莉ほかS席1万3000円A席1万1000円Mitt TEL:03・6265・3201(平日12:00~17:00)大阪公演あり。うらい・けんじ1981年8月6日生まれ、東京都出身。ミュージカルやストレートプレイなど幅広く出演。現在、3rd アルバム『VARIOUS』が好評発売中。ライブツアーは5月より東京、大阪にて開催。7月から舞台『家族モドキ』、10月から舞台『尺には尺を/終わりよければすべてよし』も控える。※『anan』2023年5月3日‐10日合併号より。写真・土佐麻理子スタイリスト・吉田ナオキヘア&メイク・山崎順子インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2023年05月08日ダニエル・キイスの同名小説をもとに2006年に初演され、これまで4度上演を重ねるほどの人気を博してきたミュージカル『アルジャーノンに花束を』。浦井健治が9年ぶりに主演を務めることでも注目を集める本作が、4月27日(木)に日本青年館ホールで開幕し、前日26日に公開ゲネプロと囲み取材が行われた。32歳でありながら幼児並みの知能しかないチャーリイ・ゴードン。「かしこくなりたい」と願う彼は、大学の先生が頭を良くしてくれるという夢のような話に飛びつく。やがて手術によってチャーリイの知能は飛躍的に向上していくが、それによって彼は、かつては気づかなかった人の心や世の中の構造を知ることになる――。舞台中央には、大きなボックス状の舞台美術。チャーリイと同じ手術を受けた白ネズミ・アルジャーノンの登場場所でもあり、限られた世界で生きざるを得ないチャーリイやアルジャーノンの葛藤を象徴的に表す。今回、演出家が荻田浩一から、振付家でもある上島雪夫にバトンタッチしたことで、舞台はよりダンサブルに。キャストの熱演も相まって、人々の愛と葛藤が織りなす感動作がダイナミックに立ち上がっていた。浦井にとっては20代で初めて主演を務め、第31回菊田一夫演劇賞(2006年初演時)、第22回読売演劇大賞最優秀男優賞(2014年再演時)に輝くなど、演技派としての地位を不動のものとした記念碑的作品。「初演からみんなで紡いできた気持ちを稽古場からたくさん感じて、感無量」と語りながらも、今回は新たな演出家・キャストとの創作ということで「初めましての役として向き合う感覚。今回バージョンのものを皆で作る素晴らしさを感じていた」という。チャーリイの手術を担うストラウス博士役の東山義久、チャーリイを優しく導く教師アリス・キニアン役の北翔海莉は、共に本作初参加。「これまで演じてこられた人たちと全くタイプが違うが、崩さず、自分なりのアプローチができたら」「チャーリイの色々なところを正確にみるぶれない、裏切らない、無償の愛をテーマに。」と、それぞれ役への意気込みを語った。浦井も彼らに「二人とも目で包んでくれる」と全幅の信頼を寄せ、東山がムードメーカーとして稽古場を盛り上げてくれたこと、北翔が時に目に涙を浮かべた芝居で心を動かしてくれたことなどを明かした。また、過去の上演でアルジャーノン役として共演した故・森新吾の名前も挙げ、森と東山が同じDIAMOND☆DOGSのメンバーということから「(東山が)チャーリイやアルジャーノンを父性のように包む役で参加してくださることが、自分にとってはすごく大きい」と思いを表した。「お客様の心にいろいろな色の花束としてメッセージが届くような作品」と本作の魅力を、また「観終わった後に、元気になるような、希望溢れる作品になれるように」と意気込みを語った浦井。初演から17年、混迷の時代である今こそ必要とされる、不朽の名作だ。文:羽成奈穂子撮影:岩田えり©ミュージカル『アルジャーノンに花束を』実行委員会【公演概要】タイトル:ミュージカル『アルジャーノンに花束を』原作:ダニエル・キイス「アルジャーノンに花束を」(ハヤカワ文庫)脚本・作詞・オリジナル演出:荻田浩一演出・振付:上島雪夫音楽:斉藤恒芳出演:浦井健治大山真志、長澤風海、若松渓太大月さゆ、藤田奈那、渡来美友東山義久北翔海莉<東京公演>日程:2023年4月27日(木)〜5月7日(日)※4月30日(日)17:00&5月5日(金)17:00アフタートークショー開催!場所:日本青年館ホールお問合せ : Mitt03-6265-3201(平日12:00〜17:00)主催:ミュージカル『アルジャーノンに花束を』実行委員会<大阪公演>日程:2023年5月13日(土)・14日(日)場所:COOL JAPAN PARK OSAKA WWホールお問合せ : キョードーインフォメーション 0570-200-888(11:00〜18:00 日祝除く)主催:サンライズプロモーション大阪チケット:※全席指定/税込/未就学児入場不可<東京公演>S席13,000円A席11,000円<大阪公演>13,500円公式サイト: 公式Twitter:@mu_algernon公式Instagram: 【ID:musical_algernon】 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年04月27日2023年GWに5回目の上演となるミュージカル『アルジャーノンに花束を』。作家ダニエル・キイスが1959年に発表した同名小説を原作とした本作は、32歳になっても幼児なみの知能しかないチャーリイ・ゴードンの姿を描いた感動の傑作ミュージカルだ。主演を務めるのは、2006年の初演、さらに2014年の再演時にも同役を演じた浦井健治。浦井に、本作への思いや意気込みを聞いたインタビューが到着。――3度目のチャーリイ・ゴードン役ですが、改めて、出演が決まった時のお気持ちを教えてください。今回、タイミングが合い、演じさせていただくことになりました。こうして、同じ役を演じさせていただけるというのは、役者冥利に尽きます。それだけ愛をかけてくださった製作スタッフの皆さん、そして2017年、2020年公演でチャーリイを演じた矢田悠祐さんに敬意を持って演じていきたいと思います。――浦井さんにとって、思い入れの深い作品だと思いますが、改めてチャーリイを演じることにどんな思いがありますか?本当に初演も再演も自分にとってはとても思い出深く、印象的で、自分にとって“バイブル”と言えるくらいの作品です。これまで、(2006、2014年公演の演出を担当した)荻田(浩一)さんが一挙手一投足、演出してくださり、チャーリイを作り上げてきました。当時のチャーリイの感性や感情は今でも自分に残っていますが、今回は、このメンバーだからこそできることを探していかなくてはいけないと思いますし、演出の上島雪夫さんと一緒に新たに2023年バージョンとして作っていきたいと考えています。一緒に作品を作ってきた森新吾がついていてくれると思いますし、きっと舞台上で新吾に会えるという思いを胸に演じたいと思っています。――9年ぶりにチャーリイを演じるにあたっては、どんなところを意識したいと考えていますか?初演時、施設へお伺いした時には、彼らの純粋さや真っ直ぐさ、集中力の高さを目の当たりにして、チャーリイを演じるにあたり、すべてを大切にしようと思っていました。そうした経験を経て、初演、再演の映像を改めて今回、上島さんと一緒に観る機会があって、家族のストーリーと、チャーリイの周りにいる人たちの群像劇であるということや、現実の社会を炙り出していることを感じました。特に、2023年の今、そうした問題提起は、ダイレクトに伝わると思います。きっとお客さまもより多くのものを感じ取っていただけるのではないかと感じています。――演じる上での思いも2014年時とは変わりましたか?言葉ひとつとっても、前回とは大切にしたいことや伝えたいことが違ってきていて、それは、僕がこれまで経験してきたことも大きいですし、社会が変わったというのもあるかなと。ダニエル・キイスさんが原作を書いた当時は、この作品はファンタジー色が強かったと思います。しかし、今になって改めて見てみると、人間を描いている物語なのだと気づきました。――今回は、共演経験のある東山義久さんがストラウス博士を演じますが、浦井さんからみた東山さんの魅力は?ダンサーとして妖艶な色気と切れ味はもちろんですが、僕は彼のお芝居への熱い思いが大きな魅力だと思います。それから、人情があって、絶対に仲間を見捨てない兄貴肌。家族仲が良いゆえに寂しがり屋なところもあって、相手にされないとすぐに拗ねる(笑)。そんなところも彼の魅力で、いつも現場を明るくしてくれる人なので、稽古が今から楽しみです。それから、上島さんと義くん(東山)はダンサー同士でもあるので、ショーアップされた要素のある作品になるのではないかと期待しています。エンタメ性においても演劇としても作品の核となる存在になってくれると思います。――公演を楽しみにされている方にメッセージをお願いします。2023年バージョンの『アルジャーノンに花束を』をキャスト・スタッフみんなで作っていきますので、新しい「アルジャーノン」を楽しみにしていただけたらと思います。初演、再演、そして矢田ちゃんバージョンを含めて、全ての作品をリスペクトして、敬意を持って演じていきますので、劇場に足を運んでいただけたら嬉しいです。★ミュージカル「アルジャーノンに花束を」を深掘り!アフタートークショー開催決定!ミュージカル「アルジャーノンに花束を」の誕生秘話や今回のお稽古や本番での裏話が聞けるかも?!4月30日(日)17:00(開演)には浦井健治・東山義久・北翔海莉によって、さらに5月5日(金)17:00(開演)には全キャストが登場するアフタートークショーの開催が決定!!当日の公演を終えたキャストたちの生の声にぜひご注目ください!【STORY】32歳になっても幼児なみの知能しかないパン屋の店員チャーリイ・ゴードン。そんな彼に、夢のような話しが舞い込んだ。大学の偉い先生が頭を良くしてくれるというのだ。この申し出に飛びついた彼は、白ネズミのアルジャーノンを競争相手に、連日検査を受ける事に。やがて、手術により、チャーリイは天才に変貌したが・・【公演概要】タイトル:ミュージカル『アルジャーノンに花束を』原作:ダニエル・キイス「アルジャーノンに花束を」(ハヤカワ文庫)脚本・作詞・オリジナル演出:荻田浩一演出・振付:上島雪夫音楽:斉藤恒芳出演:浦井健治大山真志、長澤風海、若松渓太大月さゆ、藤田奈那、渡来美友東山義久北翔海莉<東京公演>日程:2023年4月27日(木)〜5月7日(日)※4月30日(日)17:00&5月5日(金)17:00アフタートークショー開催!場所:日本青年館ホールお問合せ : Mitt03-6265-3201(平日12:00〜17:00)主催:ミュージカル『アルジャーノンに花束を』実行委員会<大阪公演>日程:2023年5月13日(土)・14日(日)場所:COOL JAPAN PARK OSAKA WWホールお問合せ : キョードーインフォメーション 0570-200-888(11:00〜18:00 日祝除く)主催:サンライズプロモーション大阪チケット:※全席指定/税込/未就学児入場不可<東京公演>S席13,000円A席11,000円<大阪公演>13,500円公式サイト: 公式Twitter:@mu_algernon公式Instagram: 【ID:musical_algernon】 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年04月07日Bunkamura ザ・ミュージアムで、『マリー・ローランサンとモード』展が開催中です。本展で音声ガイドナビゲーターを務めるのは、俳優の浦井健治さん。内覧会で展示をご覧になった浦井さんに、本展の見どころやアートについてお聞きしてみました!浦井健治さんがナビゲート!『マリー・ローランサンとモード』展浦井健治さん【女子的アートナビ】vol. 282本展では、ともに1883年に生まれたマリー・ローランサンとココ・シャネル、そして時代を彩った人々に注目し、美術とファッションを軸に、1920年代のパリの芸術界を紹介。女性的な美を追求したローランサンの優美な絵画を中心に、活動的でモダンな女性服を創作したシャネルのファッションなども展示され、約90点の多彩な作品を楽しめます。本展で音声ガイドを担当した浦井健治さんは、ミュージカルや映像などで活躍。これまで、さまざまな王子や伯爵などの役を演じ、最近までミュージカル『キングアーサー』で主演のアーサー王役を務められ、注目を集めています。そんな貴公子の風格が漂う浦井さんに、展覧会の感想やお好きな作品などをお聞きしてみました。二人の女性に魅せられて…――はじめて音声ガイドを担当されて、いかがでしたか?浦井さん光栄でうれしかったです。美術館は、自分自身や当時の時代とも向き合えて、「学びのある場所」と個人的に思っています。ですから、見ている方の邪魔にならないよう、抑揚などを考えて、優しく包むようなイメージで収録しました。また、今回はナレーションをしながら、自分自身もローランサンとシャネルという二人の女性のすばらしい志や芸術、生きざまに魅せられていきました。こんな贅沢な経験をさせていただき、うれしいです。――二人の女性について、特にどんな点に魅力を感じられましたか?浦井さん社会的に新しい感じがお二人にはあると思います。ローランサンの絵画は、淡い色彩で描かれていて女性らしさがあり、ステキだと思います。彼女の絵には、犬や周りにいる大切な人たちが描かれていて、優しさに包まれています。絆や人間を大切にしていることが絵から伝わります。シャネルは、女性たちが活躍できるよう、いろいろなことにトライされています。今は当たり前のことですが、当時の女性が権利を勝ち取っていくのは大変だったと思います。風潮や常識にあらがい立ち向かう様子は、まるで騎士のように見えます。二人とも、美術やファッションという枠を超えて、これから女性がどうやったら活躍できるのかを呈示しているような方々。だからこそ、みなさんに支持されて、今の時代も憧れの存在になっているのだと思います。美への探究心を感じる――会場をご覧になって、特にどの作品に興味をもたれましたか?浦井さんローランサンの作品に、恋人とのツーショットを描いた絵画があるのですが、二人の色味がグレーと色鮮やかな色で対照的に表されていて、印象的でした。また、自画像もよかったです。身につけている装飾品も工夫されていて、こう見せたいという彼女の思い、美への探求心を感じました。また、シャネルの衣装も興味深く思いました。自分は役者なので、いつも衣装を着させていただくのですが、衣装担当の方が凝った素材をパリから選んで持ってきてくれたり、役者の動きに合わせて制作してくれたり、工夫してくださるのです。いつも衣装担当の方から聞く言葉が、そのまま今回の展示物にリンクしている部分もありました。例えば、お腹を圧迫しないけどスレンダーに見えるファッションなど、今は当たり前のことですが、まさに当時、本展で見たところが始まりだったというのがわかり、すごいなと思いました。――本展は、美術とファッションを一緒に見られますが、その点はいかがですか。浦井さんとても豊かな展示構成だと思いました。説明がひとつひとつ書かれていて、見やすくなっているので、二人の女性の生きた証がよくわかります。まるで進行形のように、今でも彼女たちが生きているような感触があるくらい、見ていて清々しく生命力がありました。何度見ても、きっと発見があると思います。アートは学びの連続――浦井さんにとって、アートはどんな存在ですか?浦井さん情報の宝庫で、学びの連続です。描かれた当時のことを知ることができ、例えば戦争や疫病、生活スタイルなど時代の移り変わりをアートで見て知ることができます。また、自分の職業にも生かされています。実在の人物を演じるとき、書物や写真集などで学ばせていただくのですが、そこに必ずアートが入っています。例えばパリが舞台のとき、パリには行けないけれど美術作品を見ると、そこから服装や装飾品、人々の距離感などアートで語られていて勉強になります。また、知識だけでなく、インスピレーションも得られます。演じるのは、その場で生きて反応していくこと。アートは視覚で見て体感できるので、例えば教会の中の空気感とかが作品から伝わると、演じるときの助けになります。――よく美術館に行かれるとのことですが、印象に残る展覧会や作品はありますか。浦井さんいろいろありますが、以前、一部屋すべてモネの作品が飾られているのを見たときはすごいと思いました。やはり、本物はすごいですね。本物に触れると、自分の感性も変わっていき、研ぎ澄まされたインスピレーションが得られます。その空間に身を置くことでリセットでき、自分自身とも向き合えます。こんな贅沢な時間をリーズナブルなお値段で買えるのですから、美術館はもっとみんな行っていい場所だと思います。どんな方でも楽しめます!――最後に、読者の方にメッセージをお願いします。浦井さん二人の女性の心意気や志、生きた証に触れることができる展覧会で、見ると世界が広がります。男性も学ぶことが多く、渋谷の真ん中にあるのでカップルで来ていただいてもいいと思います。ぜひ、この贅沢な空間を体感していただきたいです。音声ガイドも、みなさんと一緒に街を歩いているような雰囲気になれるよう心がけました。どんな方が来ても楽しめるすごくステキな芸術空間で、心に潤いをもたらしてくれます。ぜひ一度といわず、何度も足を運んでいただければと思います。インタビューを終えて…終始穏やかなトーンで、とても丁寧にお話をしてくださった浦井さん。アートから知識やインスピレーションを得て、役作りにも生かされているなど、言葉の端々から演劇に対する真摯な思いが伝わってきました。ぜひ、浦井さんの優しく寄り添うような声で収録された音声ガイドを聴きながら、展覧会を楽しんでみてください。Information会期:~4月9日(日)休館日:3月7日(火)会場:Bunkamura ザ・ミュージアム開場時間:10:00-18:00(入館は17:30まで)毎週金・土曜日は21:00まで(入館は20:30まで)※金・土の夜間開館は、状況により変更になる場合があります。観覧料:一般¥1,900、大学・高校生¥1,000、中学生・小学生¥700撮影・松本理加
2023年03月11日