「賢也さんから構成を聞いて、なるほど!と。僕達が育って来た音楽を遡ると、先人達が残したものに行き着きますよね。僕もポップスとクラシックを掛け合わせた『POPSSIC』というアルバムを出していて、クラシックはインスピレーションの源のひとつ。普遍的な名曲が、様々なリズムや身体と出会った時、想像しなかったものが浮かび上がるはずです。クラシック、ポップス、ロック、ジャズ……と様々なジャンルを辿りながら、新しい“CONNECTION”を作り、オリジナリティあるエンテインメントを築きたいですね」。
来年、デビュー15周年。今年は節目に向けての大切な1年でもある。シンガーソングライターとしてキャリアをスタートさせ、ミュージカルや演劇に出合って飛躍を続けてきた中川は今、どのような思いでステージに臨んでいるのか。
「最初はミュージカルも中川晃教として演じていた気がするけれど、ある時期から役を生きること、役と自分とのバランスをどう取るかが面白くなってきました。ステージに立った時、目の前の客席を“宇宙”だと感じることがよくあります。孤独であると同時に、お客さんが待ってくれていて、スタッフや共演者と共に目指す世界が存在する。