「2013年は優勝してもおかしくないシーズンだったが、最終的に優勝できなかった。2014年は優勝しなければいけないシーズンだったが、ここでも優勝を逃した。非常に辛く悔しい経験をしたチームがその経験をもとに戦っている。我々は打ちひしがれても再び立ち上がり、強くなり、今のチームがある」
過去2シーズンの悔しさはサポーターも忘れてはいない。2013年は3連敗でシーズンを終え2位から6位に転落した。昨年も残り7試合で1勝3分3敗と急失速し、G大阪に逆転優勝を許した。昨年までの屈辱は、1stステージ優勝では癒えない。ステージ優勝は『Jリーグチャンピオンシップ(CS)』の出場権を手に入れただけに過ぎない。
目標は年間勝点1位であり、『CS』制覇である。だが、指揮官も選手もサポーターも、歓喜の瞬間に飢えているのも確か。ファンならば「ステージ優勝はタイトルではない」なんて、斜に構える必要はないのだ。
対する清水は3勝4分7敗・勝点13で17位に低迷するが、決して容易な相手ではない。第13節・湘南ベルマーレに0-4の完敗を喫したかと思えば、前節は5-2と川崎フロンターレを粉砕した。チームトップの6ゴールをマークする大前元紀、前節2ゴールのピーター・ウタカと石毛秀樹らが織り成す攻撃は、ツボにハマれば破壊力満点である。