宝塚歌劇団星組で6年以上、男役トップスター・柚希礼音に寄り添いトップ娘役を務めた夢咲ねね。100周年の宝塚を牽引した稀にみる大型トップコンビだっただけに、その後の活動に注目が集まっているが、夢咲は退団後一作目にミュージカル『サンセット大通り』の出演を決意した。退団から数日後、髪を切り晴れやかな表情で現れた彼女に、今の心境を聞いた。
ミュージカル「サンセット大通り」のチケット情報
「退団は柚希礼音さんと一緒に、というのが私の夢でした。その退団の日が目の前に迫ってきたとき、12年間宝塚一筋できた私は、やめてからどうしたらいいのか分からなくて…。しばらく休養しようかなとか、色々考えていたときにこの舞台のお話を頂きました。まず星組のトップでいらした、とうこさん(安蘭けい)がいらっしゃるということで安心しました」。主役の大女優ノーマを演じる安蘭とは、星組に組替え後すぐ『赤と黒』でみっちり芝居をした間柄。
「あのときは心細かった私を、お食事に誘って下さったりとても優しかった。今回も『何でも頼ってきてね』とおっしゃって頂いて、本当に心強いです」。
『サンセット大通り』は1995年トニー賞7部門に輝いた傑作ミュージカル。