20世紀前半の英国で展開する不思議なラブストーリー
第一次大戦直後の英国を舞台に、伯爵家を継ぐことになった青年の愛と人生をファンタジックに描く『薔薇色のfrontier』。劇作家・演出家である斎藤栄作の書き下ろし作品で、美しい楽曲と、時代背景に合わせた華やかなコスチュームプレイにも注目が集まっている。主人公を演じる小野健斗と、その婚約者役の桜乃彩音、さらに主人公を不思議な世界へ誘う男に扮する泉見洋平に、意気込みを聞いた。
舞台『薔薇色のfrontier』チケット情報
1918年のロンドン。第一次世界大戦から帰郷した伯爵家の次男エディ(小野)は、戦死した兄の代わりに家督を継ぐことになる。兄と結婚するはずだったアンナ(桜乃)と婚約も決まり、アンナに恋心を抱いていたエディは「代わりでもいい」と幸せを感じていた。だが貴族社会の崩壊によって、伯爵家は経済的な危機に直面。アンナの母は、結婚後にエディも渡米することを条件に援助を申し出るが、エディの心は伯爵家の存続とアンナへの愛の間で激しく揺れ動く。
そんなある日、バトラー(泉見)と名乗る男が現れて、不思議な世界〈frontier〉へエディを誘う。遠い記憶を呼び覚ます懐かしい歌声に、エディは……。
劇中、エディとバトラーのふたりは“貴族の城の庭”“芝居小屋”など、異次元をさまよう。