湘南は第14節・FC東京戦、第15節・鹿島アントラーズ戦、第16節・アルビレックス新潟戦と年間3位争い、2ndステージ優勝争い、J1残留争いの最中にいる相手に3連勝を飾っている。湘南が広島を相手に何かを起こす可能性はないとは言い切れない。
何かを起こすためには、神戸に勝たないことには始まらない。だが、浦和にとって、神戸は厄介な相手である。神戸はここ2試合でJ1残留争いを展開していた松本山雅FC、モンテディオ山形を相手に連勝している。『天皇杯』4回戦で横浜F・マリノスを1-0で下すなど、チーム状況は上向きである。しかも、相手は『天皇杯』準々決勝で対峙する浦和だ。年間12位、2nd11位の神戸だが、モチベーション低下の心配はない。
直接対決の成績では浦和が15勝5分11敗とリードするが、2010年以降、6勝2分1敗と神戸が圧倒する。
GK・西川周作、DF・槙野智章、MF・柏木陽介は『W杯 アジア2次予選』の疲労もあるだろう。苦しい局面には、昨年、一昨年に失速した嫌なシーンが脳裏をよぎることがあるかもしれない。事実、10月以降は1勝2分1敗と今年も失速している。だが、ここで勝たなければ、過去2年間の教訓は生きない。