と答えた。
実際、この6年間でチョ・ソンジンの音楽は深化をとげ、今回のコンクール中も、第1次からファイナルまで完成度が高く気品あるショパンを聴かせた。各ステージを振り返り、自身で満足のいく演奏ができた作品を尋ねられると「とても緊張していたためどんな演奏をしていたのか覚えていなくて、あとからYouTubeでチェックするまでわかりませんでしたが……『英雄ポロネーズ』は良かったと思います。あと、『24のプレリュード』も悪くなかったかな」とはにかんだ笑顔を見せ、会場の微笑みを誘った。
彼はこの『英雄ポロネーズ』の演奏でポロネーズ賞を受賞。一方の『24のプレリュード』は、「ショパンの中でも特別に好き」な作品で、セミファイナルの課題曲が今回より“ソナタ第2番、第3番または『24のプレリュード』”から選択可能となったことで選曲したという。いずれも、同11月18日に緊急発売されたコンクールのライブ盤に収録されており、高い集中のもと奏でられたすばらしい演奏を聴くことができる。すでに祖国韓国では、このライブ盤がクラシックCDとして異例のセールスを記録。
またガラコンサートのチケットが“50分で完売”するなどのニュースも伝えられている。