自身のライブとは異なり、ラップに馴染みが薄い演劇ファンも大勢観に来るが、KREVAに心配の色はない。「ストレートプレイとミュージカルの中間を埋められるのがラップじゃないかと思うんです。セリフのようでもあるし歌のようでもある。前回の出演者の中にも『ラップって何?』というくらい馴染みのない方もいらっしゃったけど、いざやってみたらすごくいい表現が出てきたりした。観てくださる方も意外と違和感なく楽しめるはずです」。
脇を固める役者陣には、小西真奈美やブラザートムのほか、同じく日本を代表するラッパーであり役者としても活躍の幅を広げているMummy-D(ライムスター)も。「前回の千秋楽の頃、Mummy-Dが『最近、お前の曲に勇気付けられてるんだよな』って言ってくれたのはうれしかったな。いまやドラマにも出ている彼ですから、今回はセリフの量も増えると思います(笑)」。
ミュージシャンとして昨年ソロ活動10周年を迎え、47都道府県でのライブなど精力的な活動を続けるKREVA。「昨年は小さなスペースでのライブでお客さんの顔をじっくり観て『よりストレートな言葉を届けなきゃ』と感じた。一方で音楽劇は僕を知らない人に対して僕の言葉を届ける機会になる。