(船橋)
第二夜は、歌舞伎俳優・坂東玉三郎が芸術監督に就任して約4年となるが「玉三郎さんが芸術監督になられてから新しい作品をどんどん発表していったので、その中で生まれた楽曲を新しい演出でまた構築して、ここ数年の鼓童の変遷が見えるような内容になると思います。(玉三郎さんは)前日まで構成を変えていくのでそういう姿勢やこだわりは勉強になりますね」(中込)
第三夜のコラボレーションは「2年前に共演したとき、終わった瞬間に『もう一度やろう!』と話しました。(一緒に)新たな曲にもチャレンジしたくなって、次に進みたいなと思える出会いでしたね」(船橋)
7月1日(金)~3日(日)に東京・浅草公会堂で上演する鼓童浅草特別公演『若い夏』は、若手メンバーが主になった公演。演出を担う前田は「昨年まで玉三郎さんが演出されていた公演を、若手で演出のキャリアも浅い自分がやらせていただくことになったときに、単純に自分がやりたいことを表現するだけではだめなんじゃないかなと考えました。今回は若いメンバーが集まるので、『自分たちは前には進んでいるけど、後ろを知らないのではないか、だから知ってみよう』と一度全部を見直し、この先僕たち若手が大切にすべきものをみんなで考えて作っていきたいです」