ななみはイベントのトリで登場。ピーンと張りつめる空気の中、自分らしく生きる決意を歌う『LET IT BE』や『勝利』を鬼気迫る演奏で披露。瞬く間に会場は彼女の世界に染まっていった。「このイベントでどうしてもみんなに伝えたいことがあって歌を作ってきました」と言うと、イベント名を付けた新曲『ALIVE』を初披露。髪を振り乱しながら熱唱し、どこか窮屈で生きづらいこの世の中に漂う悲しさに一筋の光をあてるように、魂の歌声を響かせた。
アンコールは、「一緒に歌いたいと思ったメンバーが揃ったので」と、全出演者でセッション。アイルランドのオルタナティブロックバンド、コーダラインの『オール・アイ・ウォント』をカヴァーした。コーダラインは、イベント前に行ったななみと戸渡の対談の際に「セッションしたい」と名前が挙がっていたアーティスト。
個々の世界観で魅了したソロステージとは雰囲気が違うものの、それぞれが持つ独自の歌声がひとつのハーモニーを奏で、ここにしかない音楽の輪ができあがった。すばらしい歌と演奏に会場は拍手喝采となった。
次回は、5月12日(木)に同会場で開催。いであやか、あいみょんの出演が決定している。そしてラストの6月23日(木)はNIKIIE、小林未郁が出演。チケット発売中。
取材・文:門 宏