では、その場で瓜が種から実になる「植瓜術(しょっかじゅつ)」や、砂を5色に染め分ける「五色の砂」という奇術を織り交ぜて見せる。「植瓜術」はインドを発祥とする2000年の歴史を持つ奇術で、日本でも『今昔物語』に登場する。古い歴史を持ちながら、滅多にお目にかかれない珍しい奇術を堪能できるのも本公演の魅力だ。他に、能と手妻の関係性を紐解く能の観世流シテ方 人間国宝の梅若玄祥との対談や、新太郎の弟子たちのショーも上演する。
「大阪のお客様は水芸が大阪で生まれたことを知らない方が多く、また観たくても観られる場所がありません。それではもったいない。これは大阪が誇るべき文化です。ぜひ観てください」と誘う。
『澤田隆治プロデュース 藤山新太郎 手妻興行「手妻水芸の世界」』は2月15日(水)大阪・国立文楽劇場 大ホールで上演。チケット発売中。