奇跡の来日公演を控えるオマーラ・ポルトゥオンド、現地ライブレポートが到着!
オマーラ・ポルトゥオンド
3月20日(火)東京・EX THEATER ROPPONGIにて奇跡の来日公演を控える、キューバ音楽のレジェンド、オマーラ・ポルトゥオンド。最近行われたキューバでのふたつのライブ(テアトロ・ナショナルとオテル・ナシォナル)の模様をキューバ在住のライター/写真家の板垣真理子が伝える。
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なんといっても。20年前「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ(BVSC)」と衝撃的な遭遇をしたのは、彼女、オマーラ・ポルトゥオンドさんの声でだった。ハンチングを被った切ない歌声のイブライム・フェレールさんと「シレンシオ」を歌うスタジオでの姿。向かい合って立つふたりのマイクの周囲をカメラがゆっくりと廻る。「なにしろ10数年ぶりの出会いだったから、溢れる想いがとめどなかったの」そう語った彼女。
そう。
「溢れる想い」そのひと言がBVSCとキューバの歌すべてにあるとてつもなく魅力的な要素のひとつだ。あの声に「おとされた」私がBVSCの全員と幸せな出会いを果たしてからもう18年。当時からすでに高齢だったメンバーの大半がこの世を去ってしまった今も、元気で現役で歌い続ける声に、ごく最近のハバナでふたたび幸せな遭遇をした。