紅ゆずる「“あの世”は楽しい」斬新な落語ミュージカル
紅ゆずる撮影:山脇美紀
4月27日(金)開幕の星組宝塚大劇場公演、RAKUGO MUSICAL『ANOTHER WORLD』は、落語噺「地獄八景亡者戯(じごくばっけいもうじゃのたわむれ)」「朝友」など、死後の世界が舞台の落語噺を散りばめたユニークな作品。星組トップスター・紅ゆずるは、「キャラクターのほぼ全員が死んでいる、これまでにない世界観ですけど(笑)、とても明るい物語。“あの世”は楽しいところで、思い切り人生を全うした人間しか楽しい思いはできない、というようなものを提示したいです」と意気揚々と話す。
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紅の役は、大坂の両替商の若旦那・康次郎。大坂の菓子屋の嬢さん・お澄(綺咲愛里)と、あの世で結ばれるかと思いきや、閻魔大王がお澄に惚れて康次郎ひとりに地獄行きの沙汰を下す。「上方のはんなりとした二枚目の役なので、礼 真琴が演じる江戸の二枚目との対比を見せていきたいです。どんどん仲間が増えていくのですが、今回はみんなに役の特徴的なものを出してもらい、私が周りに踊らされるようにしたいです」。組子たちの成長を温かい目で見守りつつ、コメディセンスの新たな面に磨きをかける。