“おじさんの哀愁”を強みに。マギー率いるジョビジョバの新作
で、明水と石倉は“お前ら素人なのに面白いなー”みたいな。あくまで“俺の好きな君でいてください”くらいのオーダー(笑)。そういう環境が、以前と違う楽しさや面白さに繋がってるのかもしれません」
そんな6人がつくる、“今だからこそ出来る笑い”とは?「今の自分たちのおかしみや切なさ、大変さとか、いわゆる“この人が透けて見えるから面白い”みたいなこともやれるようになってきて。前回は、長谷川が大河ドラマで伊達政宗役をやっていたので、それを長谷川の親父がすごく自慢しているってネタをつくったんです。そういうドキュメント性のある笑いに、20代では出せなかった説得力が出てきたというか。今は“おじさんの哀愁”みたいなものが、ただぼんやり立っているだけで滲んでくるようになってきた。単に年を取っただけとも言えますが(笑)、それは今の俺らの強みに変えていけると思っています」
前回公演のチケットは即完。今回も購入前から諦めの声がちらほら聞こえてくるが…。
「いやいやいや! 今回は公演数も増やしましたし、逆に埋まるのか?って不安も…(笑)。新しいお客さんにも観てもらいたいですしね。他の作品を観た時の“ちょっと面白いおじさん”って感想を、“スゲー面白いおじさん!”に変える自信はあります。