大山真志「帰ってきたぜ！」10周年の『ALTAR BOYZ』上演中！

が“0”になることを目標に、心を込めて歌い、踊り、ステージを盛り上げていく。キリスト教の聖書がベースにある作品なので、それぞれのキャラクターや歌詞、演出は、聖書を読んだことがある人はより楽しめるが、もちろん知らなくても楽しめる作品となっている。

劇場は、開演前からまさに“ツアーファイナル”の空気になっていた。期待感で満ちるなか、登場するアルターボーイズの5人。盛り上がる客席。彼らは全身全霊で歌い、踊り、ときにはMCをしたり、観客と交流したり、ハプニングに慌てたりしながらも、パフォーマンスを続けていく――。もちろんこれは台本があるミュージカルなのだが、そこには強烈なほど“今起きていることだ”と思わせる生々しさがあった。それは本作の魅力そのものではあるが、「これでツアーをまわってきました」感を感じられるパフォーマンスのクオリティや、歌い踊って息も絶え絶えになった瞬間でも一切役は崩れないこと、さらに＜Team GOLD＞ならではの積み重ねたチームワークも相まってのこと。いつの間にか「アルターボーイズのツアーファイナルに来た客」としてライブを堪能していた。

今回、2チーム制、しかも＜Team SPARK＞はさまざまな組み合わせで上演されるが、このライブ感だからこそキャストによって全く違うステージになるはず。